藤沢市議会 > 2021-03-15 >
令和 3年 2月 予算等特別委員会-03月15日-08号

  • "歩行空間"(/)
ツイート シェア
  1. 藤沢市議会 2021-03-15
    令和 3年 2月 予算等特別委員会-03月15日-08号


    取得元: 藤沢市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    令和 3年 2月 予算等特別委員会-03月15日-08号令和 3年 2月 予算等特別委員会 3月15日(第8日) 1.日   時  令和3年3月15日(月) 午前9時30分開会 2.場   所  第1議会委員会 3.出 席 者      委 員 長  友 田 宗 也      副委員長  山 口 政 哉      委  員  味 村 耕太郎   佐 賀 和 樹            安 藤 好 幸   神 尾 江 里            栗 原 貴 司   甘 粕 和 彦            佐 野   洋   平 川 和 美      欠席委員  な し      議  長  加 藤   一      副 議 長  有 賀 正 義      理 事 者  和田副市長、宮治副市長、佐保田企画政策部長三ツ井企画政策部参事、            松崎財務部長、齋藤財務部参事、奈良計画建築部長、            北村計画建築部参事荻窪計画建築部参事川口計画建築部参事、            髙瀬計画建築部参事福島計画建築部参事川﨑都市整備部長
               三上都市整備部参事、政井藤沢駅周辺地区整備担当参事、            八文字西北部総合整備事務所長古澤道路河川部長、            平田道路河川部参事武井下水道部参事、衛守消防局長、            野口副消防局長、下田副消防局長、川勝消防局参事、簗瀬消防局参事、            伊藤消防局参事、米山南消防署長、亀井北消防署長、その他関係職員      事 務 局  黒岩議会事務局長村山議会事務局参事、田口議事課長、            浅上議事課課長補佐、根本議事課主査、新井議事課書記、            羽鳥議事課書記、東山議事課書記 4.件   名  議案  第106号 令和3年度藤沢市一般会計予算  (歳出)   土木費(土木管理費)・土木費(道路橋りょう費・河川費)・土木費(都市計画費(都市計画総務費))・土木費(都市計画費(土地区画整理費以下)・住宅費)・消防費       ────────────────────────────── ○友田宗也 委員長 ただいまから本日の会議を開きます。       ────────────────────────────── ○友田宗也 委員長 引き続き審査を行います。  これから第9款土木費の審査を行うのでありますが、審査の都合上、1回目が第1項土木管理費、2回目が第2項道路橋りょう費及び第3項河川費、3回目が第4項都市計画費の1目都市計画総務費、4回目が都市計画費の2目土地区画整理費以下及び第5項住宅費、以上4つに分けて審査を行います。  休憩します。       ──────────────────────────────                 午前9時31分 休憩                 午前9時32分 再開       ────────────────────────────── ○友田宗也 委員長 再開いたします。  それでは、第9款土木費の審査を行います。  第9款土木費、114ページから127ページまでの説明を求めます。 ◎松崎 財務部長 おはようございます。第9款土木費について御説明申し上げます。  9款土木費の予算額は142億806万4,000円で、前年度と比較いたしまして20億9,801万7,000円の減でございます。  詳細につきましては、お手元の令和3年2月藤沢市議会定例会予算議案に関する説明書に記載のとおりでございます。よろしくお願い申し上げます。       ────────────────────────────── 「令和3年2月藤沢市議会定例会 予算議案に関する説明書」(9款 土木費)  予算額は,142億806万4千円で,前年度と比較しまして,20億9,801万7千円の減となっております。  1項土木管理費の予算額は,11億2,925万8千円で,前年度と比較しまして,79万3千円の減となっております。  1目土木総務費の予算額は,10億2,967万4千円で,前年度と比較しまして,3,023万円の増となっております。  細目03公益財団法人藤沢まちづくり協会運営管理費補助金は,当該財団の運営に対する補助金でございます。  2目建築指導費の予算額は,9,958万4千円で,前年度と比較しまして,3,102万3千円の減となっております。  細目01建築指導費の説明03建築物等防災対策事業費は,木造住宅,分譲マンション及び耐震診断義務対象沿道建築物に対する耐震診断・耐震改修工事等補助などに要する経費でございます。  2項道路橋りょう費の予算額は,35億1,279万9千円で,前年度と比較しまして,6億6,318万8千円の減となっております。  1目道路橋りょう総務費の予算額は,7億7,725万円で,前年度と比較しまして,849万2千円の増となっております。  細目06狭あい道路整備事業費は,狭あい道路の後退地の取得及び整備に要する経費でございます。  2目道路維持費の予算額は,19億4,511万7千円で,前年度と比較しまして,1億2,882万2千円の減となっております。  細目03道路改修舗装費は,道路舗装修繕計画に基づき,本市が管理する道路における老朽化が著しい舗装の打ち換え等に要する経費でございます。  細目04道路施設改修事業費は,道路施設の点検にかかる委託料,大庭トンネル非常用施設改修工事及び藤沢駅南口エレベーター更新工事等に要する経費でございます。  3目道路新設改良費の予算額は,1億3,434万5千円で,前年度と比較しまして,3億134万2千円の減となっております。  細目01市道新設改良費は,辻堂429号線ほか2路線の道路新設改良及び自転車走行空間整備に要する経費でございます。  4目道路安全対策費の予算額は,1億3,576万3千円で,前年度と比較しまして,2,841万3千円の減となっております。  細目01道路安全対策費は,安全で円滑な道路交通を確保するため,道路反射鏡や区画線などの道路安全施設の整備及び交差点の安全を確保するため、車止め等の設置に要する経費でございます。  5目橋りょう維持費の予算額は,3億3,218万3千円で,前年度と比較しまして,5,235万4千円の減となっております。  細目01橋りょう維持修繕費の説明02橋りょう改修費は,新藤沢跨線橋の耐震化工事及び,本市が管理する橋りょうの長寿命化修繕計画に基づく維持補修工事等に要する経費でございます。  6目橋りょう新設改良費の予算額は,1,723万6千円で,前年度と比較しまして1億7,130万3千円の減となっております。  細目01橋りょう新設改良費の説明01橋りょう架替事業費は,神奈川県が進めている引地川の河川改修にあわせて行う六会橋の架替等に要する経費でございます。  7目自転車対策費の予算額は,1億7,090万5千円で,前年度と比較しまして,1,055万4千円の増となっております。  細目01自転車対策費のうち説明01自転車対策費は,放置自転車の移動等に要する経費及び,市営自転車等駐車場の維持管理に要する経費で,説明02自転車駐車場整備費は,市営自転車駐車場の機械化に伴う管理システム賃借料等に要する経費でございます。  3項河川費の予算額は,3億1,445万2千円で,前年度と比較しまして,7,195万2千円の増となっております。  1目河川総務費の予算額は,1億8,616万2千円で,前年度と比較しまして,2,628万7千円の増となっております。  細目02河川水路維持費の説明02河川水路修繕費は,河川管理施設の点検及び修繕に要する経費でございます。  2目河川改修費の予算額は,1億2,829万円で,前年度と比較しまして,4,566万5千円の増となっております。  細目01河川改修費の説明01一色川改修費は,一色川の稲荷山橋架替工事及び川幅を拡げる護岸改修工事に要する経費でございます。  4項都市計画費の予算額は,87億862万4千円で,前年度と比較しまして,12億6,449万8千円の減となっております。  1目都市計画総務費の予算額は,17億7,923万9千円で,前年度と比較しまして,7億1,967万円の減となっております。  細目03総合交通体系推進業務費は,地域公共交通導入地区の継続的支援を行うとともに,新たに長後地区で住民組織による地域公共交通の検討を進めるため,乗合タクシーの実証運行等に要する経費でございます。  細目05都市デザイン推進費の説明02景観資源推進費は,旧東海道藤沢宿街なみ継承地区における歴史的建築物の保全や街なみの修景に関する経費の一部補助、都市景観に関する意識啓発、旧桔梗屋の維持保全及びその活用に要する経費でございます。  細目06西北部地域関係費のうち説明01健康と文化の森整備事業費は,健康と文化の森地区まちづくりの事業推進に向けた検討及び,同地区内の浸水対策等に要する経費で,説明02新産業の森整備事業費は,新産業の森第二地区まちづくりの検討等に要する経費でございます。  細目07藤沢駅周辺地区再整備事業費は,藤沢駅東西地下通路の再整備及び,令和3年度からの藤沢市藤沢駅前広場条例の施行に伴う,藤沢駅前広場の指定管理料等に要する経費でございます。  細目08長後地区整備関係費のうち説明02長後地区整備事業費は,長後725号線の歩道整備に向けた用地取得、移転補償等及び、高倉下長後線の整備に向けた都市計画変更の協議に要する経費でございます。  2目土地区画整理費の予算額は,13億2,627万9千円で,前年度と比較しまして,2億3,846万4千円の減となっております。  細目02村岡地区都市拠点総合整備事業費は,村岡・深沢地区全体整備構想(案)の実現に向け,まちづくりの具体化等の調整に要する経費でございます。  細目03北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計繰出金は,国庫補助事業費の市負担分,公債費等を一般会計から繰り出すものでございます。  3目街路事業費の予算額は,2億1,429万5千円で,前年度と比較しまして,9,551万9千円の増となっております。  細目02街路事業費のうち説明03善行長後線街路新設事業費は,未整備区間の路床改良の検討及び事業用地の取得等に要する経費でございます。  細目03主要幹線道路対策費は,主要幹線道路等の新設・改良の事業促進を図るため,首都圏中央連絡道路建設促進期成同盟会への負担金など,地元及び関係機関との調整,協議に要する経費でございます。  4目公園費の予算額は,10億6,591万円で,前年度と比較しまして,1億8,718万2千円の減となっております。  細目02公園管理業務費のうち説明01公園管理業務費は,年間管理業務及び,施設修繕等に要する経費で,説明03公園改修費は,公園遊具の施設等の改修,保守点検,土砂災害警戒区域内に位置する公園の法面対策工事及び鵠沼海浜公園の改修に向けた公募設置管理制度(Park-PFI)の活用に伴う事業者選定等に要する経費でございます。  細目03公園新設費の説明01近隣・街区公園新設事業費は,折戸公園の入口整備に向けた検討等に要する経費でございます。  5目下水道費の予算額は,43億2,290万1千円で,前年度と比較しまして,2億1,470万1千円の減でございます。  細目01雨水処理等負担金は,公共下水道の南部,東部,相模川流域の各処理区の雨水・汚水処理負担金などでございます。  5項住宅費の予算額は,5億4,293万1千円で,前年度と比較しまして,2億4,149万円の減となっております。  細目02住宅維持管理費は,市営住宅の維持管理などに要する経費でございます。  細目03住宅政策関係費のうち説明01住宅政策推進費は居住支援協議会や大規模団地の再生などの全市的な住宅政策を推進する住宅マスタープランの進行管理等に要する経費で,説明02空き家対策関係費は空き家の発生抑制の啓発,空き家の適正管理の促進,特定空き家の認定と措置及び,空き家の利活用の推進等に要する経費でございます。       ────────────────────────────── ○友田宗也 委員長 説明が終わりました。  まず、第1項土木管理費、114ページから117ページまでについて質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆佐賀和樹 委員 おはようございます。予算書115ページの建築物等防災対策事業費ということで、耐震シェルター・ベッドについてお伺いしたいと思います。  藤沢市の耐震化については、もちろん100%に近づけていくということが目標であると思うんですが、なかなか高齢者の住宅だったり、いわゆる建築基準法以前の耐震が制度的になっていない住宅がある中で、なかなか高齢者の住宅というのは、若い方ですと建て替えを機にということもあると思うんですが、耐震補強工事そのものもなかなか難しい状況なのかなという中では、こういった耐震シェルター・ベッドというものを補完する意味でも導入を進めていくことがやはり安全安心のために重要かなというふうに思っています。  これまでの補助件数などを事前にお伺いしたところ、去年はゼロ件で今年も今のところないと。これまでの普及ですとまだ2点ほどということで、なかなか進んでいないなと。もちろん補助をしていただくわけでありますが、もちろん建て替えも大変ですし、改修というのもなかなかお金もない。しかし、このシェルター・ベッドでも、高齢者にとってはなかなか補助をいただいたとしても金額的に難しいという方も多くいらっしゃると思います。実際、このように普及率も低いということで、やはりこういったものをもう少しその補助を充実させていく必要があるのかなと思うんですが、その辺のお考えについてお聞かせいただきたいと思います。 ◎稲葉 建築指導課課長補佐 ただいまの御指摘、シェルターとベッドの補助制度の充実ということで受け止めておりますけれども、県内の各市町におきまして、本市を含め15市町が同様の補助制度を整備しております。補助上限額につきましては、本市の場合ですと1件当たり20万円かつ補助率2分の1ということでさせていただいているところなんですけれども、県内他市の状況ですと、補助上限額、最低が10万円、それから最高が、これは平塚の場合なんですけれども、37万5,000円ということでやっています。ですので、本市における補助上限額20万円ということで申し上げましたけれども、現時点ではおおむね妥当な額なのかなというふうに捉えております。よろしくお願いします。 ◆佐賀和樹 委員 ありがとうございました。近隣他市と比べるとという意味での今、妥当だという御答弁でしたけれども、最初に申し上げたとおり、やはり耐震化100%にできるだけ近づけていくと。ただ、実態としてはなかなか先ほど申し上げたように難しい部分があると。かといって、地震が来たときにやっぱり特にその高齢者などの命をどう守るかということを考えたときには、こういったものの普及率、実際まだ2件ということですから、実態としてどれだけの方が必要かというのも調査する必要があるかなと思うんですが、その辺も含めて、改めてになりますけれども、妥当というふうに言われてしまったんですが、いろいろと検討していく余地はあると思うんですが、いかがでしょうか。 ◎稲葉 建築指導課課長補佐 委員御指摘のとおり、耐震ベッド、それからシェルターにつきましては、お住まいになっている高齢者の方の安全、建築物の倒壊等による居住者様の直接死を防ぐ有効な手段、こういったものとして御案内をしておりますけれども、建物自体が耐震化されるわけではないため、実際上は耐震診断をやられる方もいらっしゃるんですけれども、その後に改修工事を実施する方と比較いたしまして、耐震ベッド・シェルターがあまり利用されない、そういった状況にあるというふうに考えております。ただ、やむを得ず改修できない方もいらっしゃるということで、今後とも引き続き、個別通知等も市民の方に直接的に耐震化を促す方法としてやらせていただいていますけれども、その中で耐震シェルター・ベッドの設置についても選択肢の一つとして御提案をさせていただきながら普及促進を図ってまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆佐賀和樹 委員 ありがとうございました。今後、在宅避難というものを推進していくという方針もありますし、防災安全部とどのように連携されているのか、また、耐震化対策の市の今後の見解を最後にお伺いしたいと思います。 ◎稲葉 建築指導課課長補佐 防災安全部との連携ということなんですけれども、私どもは耐震化率95%普及に向けて取り組んでいるわけでございます。住宅の耐震化率につきましても直近90%ということでやらせていただいていますけれども、そういった耐震化のデータが、防災のほうでやっていますいろいろな計画、その中でどのように生かし活用をできるのか、そのことについて引き続き連携、検討をさせていただきたいというふうに考えておりますので、よろしく願いします。 ◆佐野洋 委員 それでは、予算の概況216ページ、建築物等防災対策事業費について質問させていただきます。  市内の耐震化については、減災の観点でも非常に大事であると考えます。これまでも耐震診断補助、改修工事補助等を行ってきましたが、市内住宅の耐震化率はこれまでの取組によりどの程度向上し、その要因はどのように分析しているのかお聞かせください。 ◎稲葉 建築指導課課長補佐 令和2年1月時点の住宅の耐震化の状況でございますが、本市の既存住宅ストック約19万戸のうち約10%に当たる約1万9,000戸が耐震性不十分と推計しており、耐震化率は90%となっております。この5年間で本市の既存住宅ストックは約1万戸増加しました。耐震性が不十分な住宅は約1,700戸が減少しており、耐震化率は平成27年の88.4%から1.6%向上いたしました。耐震改修補助について、平成18年から令和2年度まで274件実施し、耐震化を進めているほか、戸別通知や広報ふじさわによる普及啓発を図っているところではございますが、実態的な耐震化率の向上ということを見ますと、昭和56年以前の旧耐震の住宅につきましては現時点で築40年以上が経過していることなどから、除却や建て替え、新築が圧倒的な要因と捉えております。 ◆佐野洋 委員 さらに住宅の耐震化を向上させるためにはどのような課題があるのかお聞かせください。 ◎大貫 建築指導課主幹 課題ということでございますが、大きく2つあるのかなと捉えております。1つは、やはり耐震化の必要性に関する理解や認識が多少不足している問題、これは例えばの話になりますが、さきの熊本地震の後では、本市における木造住宅の耐震診断の補助の申込みが倍増したという実績がございます。また、もう一つは、いざ耐震化を行おうとしたときに、やはり費用の負担の問題があるのかなと捉えておるところでございます。耐震化の推進では、このような問題、課題に対しての対応が非常に重要であると考えております。  また、耐震化の向上は除却や建て替えに期待するところが非常に大きいと先ほど申し上げましたが、しかしながら、引き続き旧耐震の住宅に住まわれるという選択をされる方に対しましては、まずは御自宅の耐震性を把握していただきまして、耐震性が不足する場合は改修を行っていただくことは必要であると考えております。このため、先ほども申し上げました戸別通知等で丁寧に意識啓発を図るとともに、補助制度の活用を働きかけながら耐震化を促進してまいりたいと、そのように考えております。 ◆佐野洋 委員 続きまして、予算書の115ページ、建築情報管理運営費について質問させていただきます。令和2年度当初より建築まちづくりGISシステムが本格稼働していると聞いております。その中で、ふじキュンマップはとても見やすくなりましたが、利用者の推移をお聞かせいただきたいと思います。 ◎村田 建築指導課主幹 利用者の指標となるアクセス数につきましては、令和2年4月にふじさわキュンマップ公開以来、増加傾向にあります。市インターネットサイト公開日の前後3か月当たりの平均アクセス数を比較しますと約1.7倍の増加となっており、直近の2月のアクセス数は7,061件で、本市のインターネットサイトアクセスランキングでは30位前後で推移しているところでございます。 ◆佐野洋 委員 ふじさわキュンマップの利用者が増え、市役所に来庁せずとも都市計画や建築などに関する様々な規制などの情報を得られることが分かりました。我が会派におきましても、業務の効率化や省力化に寄与し、市民サービスの向上につながるデジタルサービスをさらに導入すべきと考えております。そこで、キュンマップの今後のさらなる展開についてお聞かせください。 ◎村田 建築指導課主幹 これまで本市のインターネット地図情報サービスは、ふじさわキュンマップとぐるっとふじさわマップが存在しておりましたが、今月からインターネットサイトにおいて統合し、キュンマップとしてリニューアルしております。さらに、4月からは下水道台帳に関する情報も新たに加わることを予定しているところでございます。今後も、情報量が豊富で使い勝手のよい、よりよい地図情報サービスの提供を行ってまいりたいと考えております。 ◆山口政哉 委員 おはようございます。私からは、予算の概況の216ページの建築物等防災対策事業費と予算書の建築確認関係費のほうから併せて質問をさせていただきたいと思うんですけれども、佐賀委員から、また佐野委員からもいろいろ質問がありまして、耐震化が本当に向上していくにはすごく重要なことがいろいろあると思うんですけれども、自分の家や建物が耐震化の対象になっているというのを知らない方や、また、制度自体を知らない方もいますので、先ほどの御答弁でありましたけれども、普及啓発とか市民の方に支援制度や補助制度というのを周知していただくということは、本当に耐震化の促進を図る上ですごく重要なことだなというふうに思うんですけれども、それと同じように、建築物と同じように防災の観点から少し大きな視野で見てみますと、敷地内にある既存のブロック塀についても防災力を高める上では見逃せないことかなというふうに考えます。
     私も以前、一般質問におきまして、2018年に起きました大阪府北部を震源とした、登校中の小学生の女の子がこのブロック塀の下敷きになって、地震被害に関係してこの質問をさせていただいたんですけれども、まず、本市におけるブロック塀の質疑をやらせていただいたとき、一般質問のその後についてお聞きしたいんですけれども、特に道路に面する民有地内のブロック塀について取り組んだ内容や、また、把握した状況などが分かりましたらお聞かせください。 ◎小野 建築指導課課長補佐 本市の既存ブロック塀等に対する取組でございますが、実態を把握するため、建築指導課の職員が平成30年11月から市内全域の道路、約1,400キロメートルに面する民有地のコンクリートブロック塀、組積造の塀などについて、国土交通省が示していますブロック塀の点検のチェックポイントに基づきまして、目視による調査を行ってまいりました。これは、道路からの高さが1.2メートルを超えるものを対象に、塀の種別、道路からの高さ、傾きやひび割れなどの有無を現地に赴き目視による調査を行ったもので、小学校の周辺から優先的に調査を進め、令和2年11月末に市内全域の調査を終えております。  この実態調査の結果、安全点検を行っていただきたいブロック塀等は1万1,967件存在することを把握したところでございます。そのうち改善や特に安全点検を必要とするものとして、道路からの高さが2.2メートルを超える塀や、傾き、ひび割れといった老朽化が見受けられた塀などが2,142件ございました。また、この調査と並行しまして、安全点検を行っていただくよう注意を喚起するチラシの投函なども行い、問合せや相談などの対応を行ってきたところでございます。 ◆山口政哉 委員 ありがとうございます。今、御答弁におきまして1万1,967件中2,142件、老朽化が見られた塀があったというふうにありまして、実態調査と併せてチラシの配布などを行ったというふうに答弁がありましたけれども、私も実際、あそこの家、ブロック塀は危ないなと思ったところが工事されていたというところもありましたけれども、改善や安全点検の促進などでどのような効果があったのかお聞かせください。 ◎小野 建築指導課課長補佐 効果などのお話ですが、令和3年1月末の時点で、これは住宅の建て替えなどに伴い撤去したものもございますが、改善や安全確認を要する2,142件のうち379件につきましては、撤去や補修、補強等の改善の対応、あるいは安全性の確認をした旨の報告を受けております。ほかにも、市民の方からは補助制度や点検方法についてのお問合せを適宜いただいており、チラシを投函したお宅から改善に向けた相談の連絡も継続的にあることなどから、少しずつではありますが、啓発効果が現れているものと考えております。 ◆山口政哉 委員 ありがとうございます。今の御答弁において、2,142件のうち379件は何かしらの対応がされ、安全性が確認されておるんですけれども、この実態調査を踏まえて、今後の取組や対応について、本市のお考えをお聞かせください。 ◎村田 建築指導課主幹 今後、大規模な地震発災時に影響を受けると思われる道路からの高さが2.2メーターを超える塀や、傾き、ひび割れといった老朽化が見受けられる塀のうち、残りの1,763件につきましては、塀の所有者などに対しまして引き続き安全点検のチラシの投函や面談を行うことにより、現地での状況確認を促し、補助制度や建築士等、専門家への相談などの御案内を継続してまいりたいと考えております。その際には、安全対策は所有者の責任であることを御理解いただけるように説明し、撤去や補修などによる適切な維持管理を行っていただけるよう、引き続き改善に向けた働きかけを根気よく行ってまいりたいと考えております。 ○友田宗也 委員長 これで質疑を終わります。       ────────────────────────────── ○友田宗也 委員長 次に、第2項道路橋りょう費及び第3項河川費、116ページから121ページまでについて質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆甘粕和彦 委員 それでは、質疑させていただきます。  予算書117ページの地籍調査事業費かと思いますが、今年度までは震災対策地籍調査事業費が計上されていましたが、それは終わったということですか。それとも、事業がなくなったということですか。震災対策に伴う地籍調査は、災害復旧の迅速化にまだまだ必要な事業です。どのような取扱いになっているのかお聞かせください。 ◎中村 道路管理課主幹 震災対策事業費につきましては、JR東海道線以南区域につきまして、街区ごと、官民境界の確認と測量、一筆地の調査の先行調査を兼ねて実施しております。そのうち浸水想定区域については、ほぼ100%調査が完了している状況です。震災対策に伴う令和3年度予算につきましては、引き続きJR東海道線以南の危険度の高い地区の官民境界先行調査を実施してまいりますが、令和3年度以降は、官民境界等先行調査が終わった地区の後続一筆地調査に入っていくことを起因に、国庫補助金等の積極的な確保や通常調査など緊急重点地区の調査を総合的かつ一体的に進めていくため、予算の統合を図ったものです。 ◆甘粕和彦 委員 震災対策地籍調査事業がなくなったわけではないということで安心しました。では、震災対策調査費を踏まえ、令和3年度では具体的にどの場所での地籍調査を進めるのかお聞かせください。また、今後どのように地籍調査を進めていくのかも併せてお聞かせください。 ◎中村 道路管理課主幹 令和3年度の調査実施区域につきましては、官民境界等先行が終わっております片瀬海岸2丁目においての後続の一筆地調査を予定しております。また、震災対策地籍調査として、本鵠沼1丁目、2丁目、3丁目において官民境界等先行調査を予定しております。今後につきましては、震災対策の観点を踏まえながら、JR東海道線以南の官民境界等先行調査や、津波浸水想定区域を中心とした後続の一筆地調査を順次進めてまいりたいと考えております。 ◆甘粕和彦 委員 続きまして、予算書117ページ、予算の概況219ページ、道路施設改修事業費についてお伺いいたします。  藤沢駅南口エレベーターについては、ドアが閉まるのがとても早く、お年寄りが挟まれてしまったのも見たことがあります。今回の更新でそうした状況は改善されるのかどうかお聞かせください。 ◎浅野 道路維持課課長補佐 御指摘の事象につきましては、市としても御意見をいただいております。このため、扉の開閉速度は遅い速度設定に調整いたしました。しかしながら、ドアの幅が狭いためまだ閉まる時間が短いのですが、機械の性能上、これ以上調整ができない状態です。今回の改修では、交換部品の製造が終了し、今後の保守に支障が生じることから、御指摘の問題も含めて改善し、機能更新を行う予定でございます。 ◆甘粕和彦 委員 市内には、藤沢駅と同様なエレベーターはどの程度あるんでしょうか。また、このような更新など改善の必要があるエレベーターというのはあるのかお聞かせください。 ◎小島 道路維持課主幹 藤沢駅南口のエレベーターと同じようなエレベーターは、ここにはございません。また、更新や改善につきましては、この数年間は予定はございません。しかし、交換部分の部品の製造などの中止がありますと入手困難となりますことから、日常の維持補修に支障が生じるおそれがある場合には、更新、改善の検討を行ってまいります。 ◆甘粕和彦 委員 続きまして、予算書119ページ、予算の概況221ページ、道路安全対策費についてお尋ねいたします。  施政方針では、藤沢駅南部と湘南大庭地区の安全対策が必要な交差点において車止めを設置されるということがありました。大津市で起きた未就学児童が死亡するといった痛ましい事故もあり、本市では緊急対応を図っておりますけれども、これ以外に市内には安全対策が必要な交差点はどの程度あるのかお聞かせください。 ◎朽木 道路維持課課長補佐 これまでの緊急対策として、特に保育園等の施設が密集している藤沢駅、辻堂駅、湘南台駅周辺の55か所の交差点に緊急対応として車止めを設置してまいりました。本市に、緊急対応を行った以外にも大津市の事故現場と類似する交差点で、交差点等に車止めの対策が必要な箇所は182交差点ございます。 ◆甘粕和彦 委員 182交差点と、かなり多いことが分かりました。それらの交差点の安全対策について、今後どのように進めていくのかお聞かせください。 ◎朽木 道路維持課課長補佐 この182の交差点について、保育園等の密集度合いを考慮しながら、令和3年度から4か年程度の計画を立てながら順次設置していきます。 ◆甘粕和彦 委員 続きまして、藤が岡二丁目地区再整備事業における事業用地の北西側交差点の信号設置について、地元の自治会等から警察に対しても設置を要望しているところでありますけれども、直ちに設置するという結論には今のところ至っていません。道路部門として当該交差点の安全対策についてどのような対応をしているのかお聞かせください。 ◎浅野 道路維持課課長補佐 藤が岡二丁目地区再整備事業の完了に合わせまして、周辺道路の舗装打ち替えとこれまで実施していた安全対策の交差点部カラー舗装、外側線、グリーンベルト等の路面標示を更新いたしました。さらに、当該交差点の安全対策のため、交差点に向かう道路路面にドライバーへの注意喚起として、「速度落とせ」ですとか減速ドットの路面標示を年度内に新設してまいります。 ◆安藤好幸 委員 それでは、予算概況の221ページ、道路安全対策費についてお伺いしたいというふうに思います。  交通事故防止の安全、道路環境を提供する安全対策を図るため、安全施設の劣化、破損の補修、新設という事業において、視覚障がい者用誘導ブロックや警告ブロック、以降、点字ブロックと呼ばせていただきますが、それについてお聞きしたいというふうに思います。歩道や横断歩道、道路等において、安全対策として点字ブロックについてはどのように管理されているのかをお聞かせいただきたいというふうに思います。 ◎飯田 道路維持課主幹 まず、点字ブロック、誘導ブロックと多分「止まれ」のことだと思うんですけれども、それぞれを資産といいますか、きちっと管理といいますか、番号でそういう管理はしてございません。ただ、いろんな御要望だとかいろんな更新だとか道路の事業、また、日々のパトロールとか、そういうところの中で修正というか更新とか改良とか、そういうふうにしてございます。 ◆安藤好幸 委員 そこでもう一つ質問なんですけれども、課題とか種類といったところは多分管理されているというのは明記されているんですが、どういうふうに点検しているとか管理というのは書いてないんですけれども、その辺をもう一度詳しく教えていただけますか。 ◎飯田 道路維持課主幹 日常の直営でパトロールというのがございます。その中で、主にそっちは道路のほうになるんですけれども、歩道だけに特化してパトロールといいますか、いろんな市民の方の要望だとか、そういうものの中で併せて管理をしているというのが実態でございます。 ◆安藤好幸 委員 ありがとうございます。  ブロックの周辺のブロックと色彩の調和を図るために使用されたものでありますけれども、色の輝度によって、頼りにして、目がちょっと悪い方、見えるような方ですね、識別しづらい色合いになっているというふうにお聞きしております。また、寸法等の規格についても、JIS規格に満たしておらず、凹凸を頼りに通行する場合にも判別しづらい状況になっているということです。こうした更新についても必要性についてお聞かせいただきたいというふうに思います。 ◎飯田 道路維持課主幹 当然、この誘導ブロックというのは規格というのがございます。当然、色というものに関しましても、特に駅前だとかいろんな景観の中で配慮する場面もございます。その中で、輝度といいますか、その差をやるような工夫をしたりですとか、当然そういう規格品でやっていると。ただ、当然、今まで昔からあるようなところは残念ながらそういうのもまだ残っているのが実情かなというふうに考えています。 ◆安藤好幸 委員 そういったところでいいますと、先ほど、ちょっと確認をさせていただきたいんですけれども、もう識別をしづらいといったところは、今はJIS規格になっていて、それに対して対応を行っている。昔ながらのところはそこまで行っていないということでよろしいでしょうか。 ◎飯田 道路維持課主幹 市内全域を全部調査というか、そこまで把握してございません。ただ、バリアフリーといいますか、そういう観点で社会のニーズというものがたしか平成14年、15年とか、そういうもので取組も進めてございます。そういう中で駅の藤沢とか湘南台、そういうところではしっかりと取り組んでいるというところでございます。 ◆安藤好幸 委員 では、湘南大庭の中央けやき通りにある大型施設、とうきゅうと横浜銀行につながる交差点がありますが、そちらにバス通りをまたぐ横断歩道が2本設置されているんです。2本の横断歩道口は4か所あるんですけれども、3か所のみが点字ブロックが設置されており、残り1か所は点字ブロックが設置されていないんです。横断歩道の入り口、出口、どちらか片方だけしか点字ブロックが設置されていない状況では、視覚障がい者の立場に立っていないというふうに思っております。あと、地域の方からもそういった声が届いておりますが、現場を見る限り点字ブロックが剥がされた等の理由はなさそうなんですが、なぜこの1か所だけ設置されていないのか、その理由を把握されていればお聞かせいただきたいというふうに思います。 ◎小島 道路維持課主幹 とうきゅう前の点字ブロックがないということは我々も把握しておりまして、現在、修繕を行いまして、設置に向けて準備させていただいております。 ◆安藤好幸 委員 そこの理由だけ聞かせていただいて、なぜそこが抜けていたかといった理由が分かれば教えていただきたいんですけれども。 ◎小島 道路維持課主幹 すみません、抜けていることについては気がついておりますが、理由については把握していないのが現状でございます。 ◆安藤好幸 委員 ありがとうございます。そういったところで、そういう点検とか、目の悪い方、こんな言い方は失礼かもしれませんけれども、それは頼りにしているんです。ぜひそういった目線でも、私たちもそれに気づくかというと、なかなか気づかない部分は多々あると思うんです。そういったところの点検をする、もしくはそういう市民の情報を得る、これが多分重要になってくるというふうに思いますが、今後どのようにやっていくのかをお聞かせいただきたいと思います。 ◎小島 道路維持課主幹 私どものほうでは道路パトロールというものもやっております。現在、舗装の傷み等を重点的に見ておりますが、この歩道についても、こういう視点も加えて点検を進めていきたいと考えております。 ◆安藤好幸 委員 ぜひお願いいたしたいと思います。  あと、点字ブロックについては、路面の状況によって埋め込み型の設置の必要があるかもしれませんが、こうした設置が抜けてしまっているケースがある場合、貼付け式等で対応することも可能だと思いますが、その辺の埋め込み式か貼付け式のどっちが対応可能か、もし何かあった場合は貼付けタイプでもいいのかどうかお聞かせいただきたいと思います。 ◎小島 道路維持課主幹 現在、点字ブロックが破損したりした場合に、舗装した後に貼付けタイプというのも対応させていただいております。 ◆安藤好幸 委員 ということは、早急に対応するということでよろしいですか。 ◎小島 道路維持課主幹 そのように努めていきたいと考えております。 ◆栗原貴司 委員 おはようございます。よろしくお願いいたします。  私から、まず予算書117ページ、道路維持修繕費のところでお伺いさせてください。  道路を歩いていると道路舗装に穴が空いているのを見かけることがありますが、歩行者や自転車にとって横転等々をする危険性などがあり、すぐに対応すべき道路の損傷であると考えています。まずは市内の道路の穴埋めの状況についてお聞かせいただくとともに、あわせて、穴を確認してから補修までの流れをお聞かせください。 ◎朽木 道路維持課課長補佐 舗装の穴については、道路利用者に危険を及ぼす可能性が高いため、速やかに対応するように努めているところです。穴埋めの件数ですけれども、令和元年度が497件、令和2年度については2月末時点ですが484件となっております。舗装の穴を発見または通報を受けた際には、早急に現地を確認するとともに、応急対応を図っております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。市民からの通報が入る前に道路管理者で発見し、対策していくのが望ましいというふうに思います。それが道路管理の姿だと思いますが、その中では道路パトロールなどの取組が重要になってくると思いますが、市の見解を改めてお伺いさせてください。 ◎小島 道路維持課主幹 道路管理において、道路の安全性を確保するために道路パトロールが最も基本的な管理手法の一つであるとともに、非常に重要な意味を持つものと認識しております。本市では、市域を南北に分けまして、2台の道路パトロールカーで日々道路の損傷状況を調査しておりまして、なるべく市民からの通報が入る前に対処を行っていくことを心がけております。これに加えて、路面下空洞調査等で未然に道路陥没を防ぐなど、より効率的、効果的な道路管理に進めていきたいと考えております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。今後もパトロールをよろしくお願いいたします。  次の質問に行かせていただきます。同じページ、117ページ、道路改修舗装費についてお伺いさせてください。  昨年の9月定例議会で、本市が新たな耐久性の高いコンクリート舗装を実施し始めたというふうなことの御質問をさせていただきました。その施行について、検証結果、また施工後の市民からの意見などはどのようなものがあるのかお聞かせください。 ◎高橋 道路維持課主幹 コンクリート舗装についてでございますけれども、新たなコンクリート舗装ということで、令和元年度、令和2年度で早期交通開放型コンクリートというものを行っております。施工中に周辺交通への影響が少ない道路ということでやっております。まず、その検証結果でございますけれども、一般的なコンクリート舗装と比較いたしまして、非常にコンクリートの硬化速度が速いため、表面処理の難易度がすごく高くて、施工の良否が供用開始後の振動や騒音に影響あることが分かっております。  一方、市民からの御意見ということでございますけれども、コンクリート舗装のデメリットの一つであります車両の通行による振動の解消の御要望といったものがございました。その振動の原因でございますけれども、目地部分となるコンクリートの継ぎ目部分の段差による振動と思われておりまして、その御要望を受けまして、継ぎ目箇所を滑らかにする処理作業を行いまして、振動の抑制を実施し、現在、経過観察をしているところでございます。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。問題があったところは今改善していただいて、経過観察をしているというふうなことでしたので、来年度(令和3年度)は新たなコンクリート舗装工事を行う予定はあるのかないのかお聞かせください。 ◎高橋 道路維持課主幹 令和3年度に予定している路線でございますけれども、湘南ライフタウンの中のメイン通りであるけやき通りでございます辻堂駅遠藤線というんですけれども、その北側行き車線におきまして、駒寄団地入口交差点の手前側におきまして約40メートルの施工を予定しております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。令和3年度以外で新たなコンクリート舗装の今後の整備予定について、もし分かればお聞かせください。 ◎高橋 道路維持課主幹 令和3年度に引き続きまして、同じく辻堂駅遠藤線の交差点部の手前やバスの停留所付近など、舗装のわだち堀れが起きやすい場所を中心に今後整備を進めていきたいと考えております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。よろしくお願いいたします。  次の質問に行かせていただきます。道路安全対策費についてお伺いさせてください。  本市の横断歩道も線が薄くなって見にくい箇所が多く見受けられます。既設の標示等は警察の所管で警察に要望し補修というのは承知しています。市所管の外側線やグリーンベルト等でなければ、かなり時間が補修までかかると思います。市としては、警察とどのような協議や話合いをされているのかお聞かせください。 ◎小島 道路維持課主幹 市が直接補修するものにつきましては、速やかに対応させていただいておりますが、道路パトロール等によりまして警察所管の横断歩道が消えている箇所を発見した場合には、補修要望を市から上げて、警察にて補修していただくことになるため、やや時間がかかっているものと認識しております。横断歩道の路面標示は安全に直結するものであり、速やかに補修していただけるよう、引き続き警察に対して申入れを行っていきたいなと思っております。今後も、相互に協力して道路の交通安全対策に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。  愛知県の取組になるんですが、横断歩道の線を今、縦に引いていると思うんですが、それを斜めに引いて、斜めに引くことでドライバーの首の振る角度が3分の1に抑えられる等々の取組というのが先進事例としてされています。今、コロナ禍なので、私も視察等でお伺いするというふうなことができなくて、あくまでも、ごめんなさい、インターネットとか自分で調べたというふうなところの知識になってしまうんですが、そういうふうなところの交差点を改良したことによって最大で事故率が3分の1になった交差点、減った交差点というのが多々見られているんですが、そのような取組は本市ではなされないんですか。また、警察とはそういうふうなところで斜めに引くということを協議はされているのかいないのかお聞かせください。 ◎小島 道路維持課主幹 愛知県警察では、平成24年度から横断歩道の角度を約12度傾けた鋭角横断歩道を整備して、交差点事故の減少に一定の効果が見られておりますが、全国に今まだ広がりを見せていない状態でございます。神奈川県警察においても交差点における自動車と歩行者の事故対策の一つとして聞いておりますが、現在、藤沢市内では具体的な計画がないと伺っております。  横断歩道は交通管理者である警察の所管ではございますが、鋭角横断歩道を整備する際には、道路管理者である市といたしましても、歩道の切下げ箇所や車止め等の位置などの歩道形態の変更が伴うため、警察と協力しながら交差点の安全対策に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。もう一つ横断歩道に関してお伺いをさせてください。先ほど安藤委員からも点字のお話というふうなところがありました。私の場合、横断歩道の中の点字の質疑をさせてください。一般的にエスコートゾーンについてお伺いをさせていただきます。現在、市内にも片瀬の観光センター前と湘南モノレール駅前に2か所設置されていると思います。そこでまず、エスコートゾーンについて、目的や役割、また市の位置づけなど、ありましたらお聞かせください。 ◎山原 道路整備課課長補佐 エスコートゾーンの目的と役割につきましては、横断歩道上に突起体の列というものを設置しまして、視覚障がい者が横断する手がかりとして利用することで、道路を横断する視覚障がい者の方の安全性及び利便性を向上させるものでございます。本市では、歩行空間のバリアフリー化とともに、エスコートゾーンにつきましても、藤沢市道路の移動等円滑化整備ガイドラインのほうで設置の検討についてということで位置づけさせていただいております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。先ほどの安藤委員の続きになるんですが、視覚障害者福祉協会からもエスコートゾーンの設置要望も出ているというふうにお聞きしています。私も、横断歩道を利用する視覚障がい者の安全性及び利便性を向上させるためには、エスコートゾーンの設置についてはぜひ進めていきたいと思っております。横断歩道内での話なので警察の管轄だとは思いますが、市として今後はどのように警察と協議し、市民の安全を図っていくつもりなのか。先ほどの安藤委員のお話だと、交差点の四隅までは点字があると思います。ただ、その中に途切れてしまって、その中、そこが横断歩道なのかどうなのかというのが視覚障がい者の方が分かりにくい現実というふうなところもあると思います。その点についてどのように考えているのかお聞かせください。 ◎山原 道路整備課課長補佐 エスコートゾーンというものは、設置に向けた検討の中で、車両の騒音、それからスリップによる転倒、破損に伴う維持管理の課題が指摘されておりますので、設置する周辺の住民の方々への配慮が慎重に検討する必要がございます。本市といたしましては、まずは警察とともに、要望いただいている藤沢市視覚障害者福祉協会と協議の場を設けさせていただきまして、横断歩道の利用実態、それから整備の緊急性などにつきまして意見交換を行っていきたいというふうに考えてございます。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。いろいろ多分検証が必要になってくると思うんですけれども、ぜひとも検証していただいて、必要であれば設置をしていただきたいと思います。  次の質問に行かせてください。同じ117ページ、市道新設改良費でお伺いさせてください。  踏切道の安全対策についてお伺いさせてください。安全対策を講じることが必要な国が法指定している踏切が市内には2つあると聞いています。どの踏切が法指定されていて、また、その踏切の改良工事などはされているのか、実施状況についてお伺いをさせてください。 ◎山原 道路整備課課長補佐 藤沢市内には、JR線、小田急線、江ノ島電鉄線のほうに計69か所の踏切が設置されておりまして、そのうち、今、委員おっしゃいました踏切道改良促進法に基づき国が指定している危険とする踏切というのはいずれも小田急線内にございまして、藤沢本町駅の南側にございます藤沢本町1号踏切道と、長後駅の北側にございます高座渋谷15号踏切道、こちらの2か所となってございます。現在、この2か所の踏切につきましては、それぞれ歩行者、それから自動車のボトルネックを解消するための地方踏切道改良計画というものを鉄道事業者と協議させていただきまして、作成して国に提出しているところでございます。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。法指定されている踏切以外の踏切の安全対策については、国土交通省からの指定ですから、市もそのような計画や対策を考えて改良していくことかと思います。しかし、今おっしゃっていた法指定されていない踏切で、同じ踏切で、ここ半年で2件も衝突事故というふうなことが起こっています。本市には、そのような法指定されていなくても危険な踏切がまだまだ存在していると思います。それらの踏切やその周辺道路を含めた安全対策について、今後の対策や考え方についてお聞かせください。 ◎山原 道路整備課課長補佐 本市の考え方といたしましては、やはり踏切道というものは危険であるというので数を減らしていきたいというふうに考えておりますが、既存踏切を改良する手法もございます。例えばなんですけれども、六会日大前の1号踏切のほうでグリーンベルトを設置させていただいたり、本鵠沼1号踏切の歩道の新設、それから、JR線になるんですけれども、上村踏切の歩道の拡幅、それから、最近では鵠沼海岸10号踏切の目違いの解消など、過去に安全対策を実施させていただいております。ただ、委員御指摘のように、踏切内だけではなくて、例えば踏切の前後の交差点があるような場所ではより安全確認をする必要がございますので、注意喚起を目的としまして、踏切の進入部のほうに路面標示やカラー舗装、それから、見通しの悪い交差点でしたらば、手前からの注意喚起の看板の設置などを関係部署と連携しながら調整して、踏切周辺の安全対策の向上に向けて取り組んでいきたいと考えてございます。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。死亡事故等々があってからでは遅いので、早め早めの対策をよろしくお願いいたします。  次の質問に行かせていただきます。予算書119ページ、自転車駐車場整備費についてお伺いさせてください。概況の225ページになります。  自転車駐車場整備費について、本年度、コロナ禍の中、自転車の利用が注目されていると思います。満員電車に乗りたくない等々というふうな方もいらっしゃると思いますので、そこで、本市駐輪場施設の利用状況についてお聞かせください。 ◎鈴木 道路河川総務課課長補佐 本市の有料駐輪施設の利用状況でお答えさせていただきます。昨年度につきましては、利用率は毎月8割を超えておりましたが、今年度、コロナ禍におきましては、4月から徐々に下がり始めて、7月には4割程度になりました。その後、徐々に上がっていって、年が明けた1月には約7割を超える状態にまで戻ってまいりました。しかしながら、例年と比較しますと低い状態が本年度は続いております。これは、コロナ禍の中で自転車利用が減っているものと考えております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。今年度、自転車の利用が減っているということは分かりました。しかしながら、今後、エコ通勤、エコ通学とSDGsの観点もあります。自転車利用者が増えた際、市としてどのように駐輪場施設整備を考えているのかお聞かせください。 ◎鈴木 道路河川総務課課長補佐 現在、本市の自転車施策に関する総合的な計画でありますふじさわサイクルプランに基づいて駐輪スペースの確保に努めております。あわせまして、本市では自転車利用の実態を把握するために、毎年、市内の駐輪移設車、放置自転車の調査を行っております。その調査結果から需給バランスを確認し、必要な箇所に駐輪施設の整備を行ってまいりたいと考えております。 ○友田宗也 委員長 各委員に申し上げます。御意見、要望は討論のほうでお願いできればと思います。  引き続き質疑をお願いします。 ◆平川和美 委員 では私から、先ほど来ありますが、道路施設改修事業費のところでお聞きいたします。  これも先ほど、道路の陥没とか、今、日々、職員さんが点検に回っていただいているということで、本当に御苦労だなと思います。私も市民の方から寄せられた場合は、即座に維持課のほうに御連絡すると、もう本当に素早い対応ですぐ直していただける、補修していただけるということで、本当に感謝申し上げております。市民の方も大変喜ばれております。  ただ、この点検整備、点検をしているということが本当に大変なんですが、全部が網羅できるかというとなかなか大変ではないかなと思うんです。そういう意味で、市民の目というのが一番いろんなところにありますので、ぜひ市民の方からの通報アプリ、これは前回の決算委員会でもうちの塚本委員が一応提案させていただいているんですが、この通報アプリがありますと、市民の方からいろんな箇所、ここがちょっと壊れているとか、ここを修繕してほしいとかがあると思いますので、その辺をぜひやったらどうかなと思いまして、これについて現在どのような取組をされているのか、まずお聞かせください。 ◎飯田 道路維持課主幹 いわゆる道路の通報アプリにつきましては、様々な企業さんが開発してございます。各社それぞれ特徴があるシステムになっておりまして、まずは、共同研究している横浜国立大学のシステムを含め、どのシステムが市にとって最適なのか、市民にとって利便性が高いのか、そういったことを検討する必要があるものと考えてございます。今後は、市にとってどのシステムがいいか、課題だとか組織体制、そこを整理していく中で、通報アプリの市民への開放などを検討していきたいと考えてございます。  また、利用者の方がダウンロードというか、そういうのにハードルが結構ございまして、今、企画部門とも連携を図る中で、LINEなどを活用した導入、その辺の可能性についても検討をようやくといいますか、始めたところでございます。 ◆平川和美 委員 今ようやく始まったということで、ただ、これは道路課だけではないと思うんです。これは公衆トイレだったり公園の遊具だったりとか、やはりいろんなところで市民の方が気づいたところ、気づきをすぐ通報したいという方はいらっしゃると思うので、そういう意味ではいろんな多岐にわたりますので、やはり全庁でこういう取組をされたほうがいいのかなと思うんですが、まず一括で一元でそこで受け取る、それで担当課に伝える、そういうふうな一元的にできる体制、そういうアプリがいいかなと思うんですが、その辺は全庁的なことなので道路課ではないと思うんですが、お答えいただければと思います。 ◎三ツ井 企画政策部参事 来年度新設しますデジタル推進室のほうで今、来年度の予算の中にも含まれておりますが、市への通報というものをLINEで行えるような形での機能拡張を検討しております。その中では、インフラ等の損傷などについて画像つきで行えるようなことも検討しておりますので、どの部局のどのようなことについて活用が、なるべく幅広く活用できるのかということもございますし、あと、それぞれの業務の中で、それを受け付けた後の体制ですとか、その情報の整理や使い方というようなものもございますので、来年度かけて検討しながら広げていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ◆平川和美 委員 もう1点、道路安全対策費のところで、これは先日、民生費のところでもお聞きしましたが、改めて道路部門のほうにお聞きをしたいと思います。  先ほどからも出ている令和元年5月の滋賀県大津市で起きた、保育園児や引率していた保育士が死傷するといった事故がありましたが、この事故は全国的に問題を提起することになりました。この事故を受けて国からは様々な取組が示されましたが、前回、民生費のほうでキッズゾーンを要望させていただきましたが、そちらは道路部門としてどうなのか、その辺のお答えをお願いいたします。 ◎朽木 道路維持課課長補佐 この事故を受けまして、令和元年9月に保育園等の施設管理者、道路管理者、交通管理者である警察などの関係者と、散歩などの園外活動となる道路の合同点検を実施いたしました。その中で、区画線や「速度落とせ」、交差点部のカラー舗装などの路面標示を行いました。加えまして、令和元年9月補正で御承認いただき、安全性の向上が必要な55か所の交差点について、車止め等を緊急的に設置する取組を行ってまいりました。 ◆平川和美 委員 このキッズゾーン、保育関係部門の、そういうふうに捉えているんですけれども、ただ、これはやはり保育部門だけではなくて、道路部門、また防犯のほうも関わっていくべきだと思いますので、本当に各関係課が連携をして、どこがやるとかではなくて、全体的に全部の課で、関係する課でぜひ進めていただきたいと思うんですが、それに対していかがでしょうか。
    ◎飯田 道路維持課主幹 先ほどの御答弁の中でもまたキッズゾーンという、続きというかそういう形になろうかと思うんですけれども、まずは、キッズゾーンにつきましては、保育所の園外活動の安全を支援していくものでございまして、国は実施に向けて実際の保育部署などが中心になって道路管理者や警察と検討するようとの要請がされているものとまずは承知してございます。道路部門といたしましては、保育担当部署の考え方がまず基本となるものと捉えておりますので、まずは保育担当部署と意見交換、情報交換などを行ってまいりたいと考えてございます。 ◆平川和美 委員 本当にこれは、先ほど言いましたが、やはり保育部門だけではないと思うので、まずそこのところで、確かに保育部門でありますが、こちらは安全を守るという意味では道路とか防犯のほうがやはりそうかなと思いますので、まずこちらのほうでこういう形にしていきたいというところでぜひやっていただきたいなと思うんですが、その辺に関してはいかがなんでしょうか。再度お聞きします。 ◎馬鳥 道路維持課長 やはり横のつながりといったものが非常に大事だと思いますので、このキッズゾーンに向けて横のつながりのほうを深めながら検討を進めてまいりたいなと、取り組んでまいりたいなというふうに考えています。 ○友田宗也 委員長 休憩します。       ──────────────────────────────                 午前10時36分 休憩                 午前10時45分 再開       ────────────────────────────── ○友田宗也 委員長 引き続き質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆味村耕太郎 委員 それでは、道路改修舗装費です。  予算の概況を見ますと、昨年より事業費については約1億5,200万円もの予算が減額をされているということでありますが、この理由についてお聞かせをください。 ◎高橋 道路維持課主幹 道路改修舗装費でございますけれども、この費目は、事業概要の1番にあります施設修繕費で行う小規模修繕、それと3番の工事請負費で行う舗装打換事業というものが主な事業となっております。このうち舗装打換事業につきましては、主要な道路が対象となる国庫補助事業と、主に生活道路が対象となるそれ以外の事業がございます。その減額の大部分は国庫補助事業費の減額によるものが減額の主な理由となっております。その要因でございますけれども、まず、今年度下期に国庫補助金の追加配分がございまして、令和3年度に予定していた国庫補助事業をこの2月補正で前倒しさせていただいたこと、また、国の新型コロナウイルス対策や重点事業への配分等に伴いまして、令和3年度は舗装打換事業への国庫補助金支出が大変厳しい状況にあるとのことによるものでございます。 ◆味村耕太郎 委員 国の財政状況だけではないというふうにも感じるところでありますが、事業概要を見ますと、生活道路等の小規模修繕費は前年と同じ額が計上されているところです。生活道路の修繕については、市民要望の件数も大変多い事業ということでありまして、前年並みの予算で市民要望にしっかりと対応できるのかどうか、予算がないから来年に回すというようなことはないのかどうか、その辺の見通しについてお聞かせをください。 ◎高橋 道路維持課主幹 施設修繕費に関しましては、主に生活道路等の小規模修繕を行うものでございますけれども、今年度は生活道路に関する市民からの御要望もたくさんいただいているものではございますけれども、小規模修繕等によりほぼ対応できておりまして、令和3年度もほぼ同様に対応していけるものと、このように考えております。 ◆味村耕太郎 委員 工事請負費については1億4,700万円ほど削減をされてきております。生活道路でも修繕では対応できない舗装の打ち替えをする予算ということでありますが、この減額をする理由についてお聞かせをいただきたいのと、市内の生活道路を見ると、舗装が亀の子道路という形になっておりまして、大型車の往来で振動が激しい道路などがたくさん存在するというところであります。この予算を削れば市民要望にも対応できないということにもつながっていくのではないかと思いますが、その点はどのように捉えているんでしょうか。 ◎高橋 道路維持課主幹 工事請負費の減額についてなんですが、そのほとんどが主要道路を対象とした国庫補助事業で行う舗装打換工事費の減額によるものでございまして、主に生活道路を対象といたしました国庫補助事業以外の事業費は今年度とほぼ同じ額を確保してございます。今後も道路の安全を確保してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◆味村耕太郎 委員 では、続いて道路安全対策費です。  この科目についても、昨年と比べて減額になっております。事業概要を見ると、工事請負費は前年度比で増額をしてきておりますが、施設修繕費については減額というふうになっております。これらの理由について、まずお聞かせをください。 ◎朽木 道路維持課課長補佐 工事請負費の増額につきましては、令和元年5月に発生した滋賀県大津市の交通事故を踏まえ、交差点内での安全対策として車止め等を設置する事業を進めておりまして、令和3年度からは、さらに市内全域に進めるため工事費を増額しているものです。また、施設修繕費の減額につきましては、工事費で増額させていただいていること、また、通学路点検におけるハード整備がある程度進んできていることから減額となったものです。 ◆味村耕太郎 委員 これも先ほどの道路改修舗装費と同じように市民要望が多い事業であります。市民の生活道路の安全施設ということでありますから、増額をして積極的に市民要望に新年度、応えていただきたいと思いますが、この点はどうでしょうか。 ◎朽木 道路維持課課長補佐 これまでに市民要望や通学路等の学校関連からの声を踏まえた予算計上をしておりますので、御要望にはおおむね、ほぼ対応できております。このことから、令和3年度においても対応は可能と考えております。 ◆味村耕太郎 委員 では、工事請負費の車止め等の設置工事についてです。先ほど市域全体のお話はありましたけれども、事業概要を見ますと、藤沢南部と湘南大庭地区について予定をしているということでありますが、これは新年度いつ頃、どの程度行っていくことになるのかお聞かせをください。 ◎朽木 道路維持課課長補佐 工事の予定としましては、8月から12月頃を予定しております。藤沢駅南部では11交差点、湘南大庭地区では6交差点の計17交差点を予定しております。 ◆味村耕太郎 委員 これも市民の安心安全に関わるということでありますから、工事の際の地域や学校等への丁寧な説明を行っていただきたいということと、必要に応じて前倒しをしてでも行っていくということが求められると思いますが、この点はどのように考えているんでしょうか。 ◎小島 道路維持課主幹 本工事につきましては、交差点に車止めを設置する工事でございます。隣接しているお住まいの方々に周知を終えて、委員さん御指摘のとおり、市民センター、学校等にも周知してまいります。  また、前倒しについてでございますが、基本的な考え方としましては、計画的に予算化を図りまして順次実施していくものと考えておりますが、しかし、委員さんが御指摘のとおり、状況に応じて必要となる場合には前倒しといった視点も持ちながら取り組んでまいりたいと考えております。 ◆佐野洋 委員 それでは、予算の概況220ページの市道新設改良費について質問いたします。  辻堂地区では、住民の方々から市に対して辻堂駅南側の交通問題についての意見書が出されていると聞いております。そのような中で、辻堂駅南口の辻堂429号線の工事を行うとありますが、工事の内容と、工事期間中に歩行者、自転車、車両にはどのような影響が出るのか、また、それらの周知はどのように考えているのかをお聞かせください。 ◎大谷 道路整備課課長補佐 工事内容といたしましては、辻堂駅南口から羽鳥立体につながります辻堂429号線について、湘南辻堂地下道上部の3車線化を実施するという道路改良工事でございます。工事期間中の影響についてでございますが、工事に伴う具体的な交通規制等につきましては、これから警察ですとか交通事業者さんと協議をするということとなりますけれども、道路利用者の方々の安全対策を最優先に工事のほうを進めてまいりたいというふうに考えてございます。最後に、地域の方々への周知ということでございますが、今回の工事につきましては、駅前の工事ということでございますので、郷土づくり推進会議ですとか市民センター、そのほかの市のホームページ等を通じまして丁寧に工事の説明をしていきたいというふうに考えております。 ◆佐野洋 委員 今回の道路改良工事で地下道上部の辻堂429号線が3車線化されることが分かりました。今回の工事が完了するとどのような効果が得られるのかお聞かせください。 ◎大谷 道路整備課課長補佐 整備の効果ということでございますが、交通量調査で辻堂429号線を通行する車両の半数については東町や浜見山交差点方面ということで、地下道とは違うここを通行していくということが交通量調査のほうで確認をされてございます。今回の3車線化の工事で車両の半数がスムーズに通行が可能というふうに考えてございますので、これによりまして交通渋滞の緩和ですとか、あと、公共交通の定時制の向上といったものにつながるものというふうに考えてございます。 ◆佐野洋 委員 続きまして、先日、市の北西部にある蓼中橋線の整備が完了し、歩道が整備されたことで、歩行者等の通学児童の安全性が確保され、地域の方々は大変喜んでおります。そこで、市道新設改良費の宮原百石線についてお伺いいたします。この路線については、蓼中橋線より大型車が多く、歩行者の安全確保という点では同様な課題を持ち、また、歩道を新設する点で言えば同様な整備をしていくと聞いておりますが、事業の進捗状況についてお聞かせください。 ◎山原 道路整備課課長補佐 宮原百石線の事業の進捗状況といたしましては、平成30年度より事業用地の取得を開始しまして、事業に必要な面積、約1,340平方メートルに対しまして地権者の方々の協力を得たということで約430平方メートルを取得しておりまして、取得率として約32%というふうになってございます。また、工事といたしましては、今年度から道路の拡幅に伴う擁壁工事というものを着手させていただいておりまして、整備を始めたというところでございます。 ◆佐野洋 委員 今年度から工事着手しているということですが、地域としては、歩行者の安全確保のために早急な整備が望まれております。この事業の課題などがありましたら、今後の予定を踏まえ、お聞かせください。 ◎山原 道路整備課課長補佐 宮川百石線は、現道約7メートルの道路幅員を10メートルに拡幅するという計画としておりまして、まずは事業に必要な用地取得というものが課題となりますので、継続的に地権者の方々、皆様方に協力を求めてまいりたいというふうに考えております。  整備の予定でございますけれども、蓼中橋線と異なりまして埋蔵文化財の調査ということがございまして、こちらに時間を要するというような課題、それから、用地交渉等の調整、国費の内示状況など、こちらのほうも影響するものと考えておりますが、蓼中橋線と同様におおむね10年程度での整備を目指していきたいというふうに考えてございます。 ◆佐野洋 委員 続きまして、予算の概況224ページ、自転車対策費についてお聞きいたします。  土地・建物賃借料の項目に用田バス停サイクルアンドバスライド施設土地賃借料とありますが、これは用田バス停南に位置するさがみ農協の土地を利用した取組だと思いますが、この施設の整備経過についてお聞かせください。 ◎鈴木 道路河川総務課課長補佐 令和元年6月に用田バス停周辺の放置自転車が地域で問題になっているとの要望をいただきました。そこで、公共交通の利用を促進するため、自転車でバス停に来てバスに乗り換えるシステムでありますサイクルアンドバスライドについて整備を行い、令和2年9月1日より供用開始したものでございます。 ◆佐野洋 委員 供用開始した駐輪施設の整備内容、効果についてお聞かせください。 ◎鈴木 道路河川総務課課長補佐 道路に隣接する土地の一部を賃借して、収容台数53台の駐輪施設を整備しました。効果としましては、整備前はバス停周辺に約20台程度の放置自転車が経常的にありましたが、供用開始に合わせ、地元への回覧、放置自転車への案内ビラ等により周知を図った結果、現在では放置することなく駐輪施設を御利用していただいております。 ○友田宗也 委員長 これで質疑を終わります。       ────────────────────────────── ○友田宗也 委員長 次に、第4項都市計画費の1目都市計画総務費、120ページから123ページまでについて質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆神尾江里 委員 予算の概況233ページ、藤沢駅周辺地区再整備事業費について伺います。  今定例会での建設経済常任委員会での答弁では、将来的な駐輪場の整備について、周辺ビルの建て替えなどを見据えて駐輪場の設置を促していきたい旨のお話がありました。そこでお聞きしますが、駅前のビル建て替えの際に駐輪場を設けるとなると、1階や地下などを駐輪場とする必要があります。藤沢駅の駅前の好立地のビルの1階が駐輪場となることは、まちづくり景観の観点や駅前の商業活性化とにぎわいの観点から疑問があると考えます。こうした点はどのように考えておられるのかお聞かせください。 ◎野原 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 周辺ビルの建て替えにつきましては、今後、具体的に事業者の方との協議になりますので、まだ現時点において地上部になるのか地下部になるのかということは決まってはおりません。しかしながら、今、委員の御指摘のとおり、商業施設ということでいいますと、やはり1階部というのは非常に貴重なスペースでございますので、やはりそういった影響が極力ないところ、また、地下ですとかそういったところを念頭に置いて事業者とは協議を行ってまいりたいと考えております。 ◆神尾江里 委員 駐輪場の課題を解消することとまちづくりと景観の両立をするために、他市では地下タワー式の駐輪場の採用が進んでいます。本市では駐輪場の課題解消とまちづくりと景観の両立をどのようにお考えなのか、併せてお聞かせください。 ◎野原 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 今御指摘のありました地下式駐輪場につきましては、駐輪場施設を地下に設けるということで、やはり地上部の有効活用ということでは非常に有効な施策と考えております。しかしながら、やはり地下埋設物の関係ですとかイニシャルコストまたはランニングコスト等、経費も非常にかかるということで、そのあたり、自転車施策とその景観というところの両立につきましても、今後、検討は行ってまいりたいと考えております。 ◆佐野洋 委員 それでは、予算の概況232ページ、健康と文化の森整備事業費についてお伺いいたします。  昨年12月に土地区画整理準備会が事業化検討パートナーを決定しておりますが、選定経過や選定理由についてお聞かせください。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 準備会では、事業計画書の作成等の専門知識や土地区画整理事業の経験を有する企業とともに事業を推進することが必要と考え、昨年9月に事業化検討パートナーの募集を行い、4つの企業グループから事業提案書が提出され、準備会役員会ほかにより、11月に事業提案書及びプレゼンテーションによる審査を実施いたしました。その結果、新たな都市拠点にふさわしい環境共生型の拠点形成としたコンセプトや、隣接する慶應義塾大学との連携、周辺の農地や豊かな自然などの地域資源を生かしたまちづくりなど、実現性が総じて高いと評価され、三菱地所レジデンス株式会社を代表企業とする企業グループが選定され、12月に開催された準備会総会の承認を経て事業化検討パートナーとして決定されております。 ◆佐野洋 委員 次に、事業化検討パートナーと今後どのような取組を進めていくのかお聞かせください。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 今後につきましては、事業計画案作成に向け、土地利用計画、地区計画及びこの地区の課題でもある浸水対策などについて、事業化検討パートナーからの提案を基に、準備会、慶應義塾大学、事業化検討パートナー及び藤沢市の4者が緊密に連携し、まちづくりの検討を進め、令和4年度以降の土地区画整理組合設立認可を目指し取り組んでまいりたいと考えております。 ◆佐野洋 委員 次に、同じく予算の概況232ページ、新産業の森整備事業費についてお伺いいたします。  本地区については、ここに記載のとおり、広域交通機能の利便性を生かしたまちづくりを目指すとしており、今月末には綾瀬スマートインターチェンジが開通するということで、その利便性を生かしたまちづくりが大いに期待できると思います。そこで、現在の取組状況についてお聞かせください。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 現在の取組状況につきましては、企業誘致に向けた関係部局との調整を進めるとともに、業務代行予定者である株式会社相鉄アーバンクリエイツにおいて、組合設立認可申請の準備のため、事業計画案作成に向けた地質調査、地区界測量、設計等が実施されております。 ◆佐野洋 委員 綾瀬スマートインターチェンジが供用開始されることに伴い、新産業の森のアクセス性は大きく向上すると思います。その点、市としてはどのように捉えているのかお聞かせください。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 新産業の森地区につきましては、綾瀬スマートインターチェンジから約4キロメートルに位置しており、供用開始により広域交通の利便性が向上することで産業集積が促進され、雇用の創出や税増収など財政基盤の強化につながるものと捉えております。 ◆佐野洋 委員 新産業の森第二地区のまちづくりでは、企業ニーズも取り入れていくとありますが、どのように取り入れていくお考えかお聞かせください。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 本地区につきましては、企業誘致活動を進める中で、ヒアリングを踏まえた土地利用計画の検討を進めるなどにより企業ニーズを取り入れてまいりたいと考えております。 ◆佐野洋 委員 最後に、今後の取組についてお聞かせください。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 今後につきましては、業務代行予定者などと協力体制の下、事業計画案作成や都市計画手続などの関係機関協議を進め、令和4年度以降の土地区画整理組合設立認可を目指し取り組んでまいりたいと考えております。 ◆平川和美 委員 では先に、健康と文化の森整備事業費のところで、これは代表質問でもお聞きしていますので、私からは1点だけ、ここに児童の環境教育に使用するということで、あと、障がい者用の駐車場も4台整備されるということで、これは本当に障がい者のお子様とか、やはりいろんな方が来ると思うんですが、そういういろんな方が来た中で、その子どもたちも、やはり障がいのお子さんたちが学べる、そういう施設になっているのかどうか、この辺が分からないんですが、どんな感じの整備をされているのか、そこを教えてください。 ◎木村 西北部総合整備事務所所長補佐 今、そちらの公園の整備を進めている状況でございまして、来年、建物の整備を進めていく状況でございます。そちらの中で、体験教室というような多目的ルーム、教室的なものが開けるような施設を設置してまいります。また、そちらの運用につきましては、今後の進め方の中でいろいろと決めてまいりたいと考えているところでございます。また、駐車場につきましては、委員今おっしゃったとおり、公園内に4台設置予定で整備を進めている状況でございます。 ◆平川和美 委員 障がい者だったり、あと、児童の環境整備ということなので、これはいろんな他課との、関係課の連携が必要だと思うんです。そういう意味では、福祉課だったり、あと教育委員会だったりとか、そういうところの連携はどのように取っていくのか、きちっとそういうのが取れているのかどうか。 ◎木村 西北部総合整備事務所所長補佐 他課との連携でございますが、同じ部の中ではみどり保全課というところで一度そちら環境のところ、緑がたくさんございますので、そちらのほうは進めておるんですけれども、他部、他課とのところでございますが、学校のほうでは近隣の学校でこういうような公園ができるというお知らせというところで、基本的には遠足とかで来ていただけるような状況をつくっていっている状況でございますので、こちらのほうにつきましてもまたさらにPRを進めてまいりたいと考えてございます。あと、福祉部門のほうにつきましては、これから開園が令和4年度を予定しておりますので、それまでにいろいろな進め方について進めてまいりたいと考えてございます。 ◆平川和美 委員 次に、長後地区整備事業費のところでお聞きしたいと思います。  これは今現在、市民センターから長後駅に向かっての歩道の整備を進めているんですが、現在までの進捗状況をまずお聞かせ願えますでしょうか。 ◎齋藤 都市整備課長後地区整備事務所長 歩行者の安全性向上を図る目的で歩道の整備を進めております長後725号線の進捗状況でございますが、整備する歩道の計画延長が約280メートルで、長後市民センター東側の交差点からかながわ信用金庫までの道路北側約110メートルを優先整備区間として位置づけ、令和元年度に市民センター側の3宅地について諸物件の移転補償と用地の取得をいたしました。令和2年度には、この用地を取得した区間に延長約30メーターの歩道を設置しました。歩道の整備率といたしましては、市民センター前の歩道を含め、令和3年3月現在で約34%でございます。 ◆平川和美 委員 では次に、今後の見通しについてお聞かせ願えますか。 ◎齋藤 都市整備課長後地区整備事務所長 今後につきましては、整備効果の発現に向け、優先整備区間内を重点的に取り組むとともに、来年度は優先整備区間を除く残りの全区間約170メートルの用地測量に要する経費を計上させていただいております。引き続き権利者の方々に丁寧に説明して、事業の進捗につなげてまいりたいと考えております。 ◆平川和美 委員 あと1点、同じところなんですが、センターから西側の2つ目の信号、前にNTTがあったところから出てきたところなんですが、あそこの信号のところが角になっていまして結構見づらいんですよね。すごく近隣の方からあそこが本当に危なくてということで、歩行者の方が待っているところもないので、何とかそこを早めにやってほしいというのがあるんですが、いつぐらいまでまずあそこまで行くのかどうか、その辺をお聞かせ願えますでしょうか。 ◎齋藤 都市整備課長後地区整備事務所長 今、重点整備区間を優先的に、重点的に進めているところで、そこの目標が今、令和5年度を目指して進めております。今の西側の区間につきましてはその後になるんですけれども、皆さんの御意見もお聞きしながら今後進めてまいりたいと思っていますので、よろしくお願いします。 ◆味村耕太郎 委員 それでは、都市計画総務費です。  新型コロナウイルスの発生によって人の生活も大きく変わってくるということの中で、今後の町の在り方ということを見直していく必要があろうかと思いますけれども、都市計画における新型コロナに関する議論ですとか対応の状況はどのようになっているんでしょうか。お聞かせをください。 ◎小川 都市計画課主幹 国では、新型コロナに対し、今後の都市の在り方にどのような変化が起こるか、今後の都市政策はどうあるべきかなどについて、昨年6月から7月にかけて様々な分野の専門家にヒアリングを実施しまして、まちづくりの方向性について論点整理を行っております。その中では、都市の持つ集積のメリットは生かしつつ、コンパクトシティーなどは引き続き進めつつ、3密の回避など、ニューノーマルに対応したまちづくりが必要であると考えております。 ◆味村耕太郎 委員 新型コロナに対応したまちづくりという観点では、医療や福祉、飲食、教育など、いわゆる密接を避けるための空間確保に困っている分野に対して公共的な空間を再配分するような考え方も一定必要なのではないかなと考えているところですが、この点はどのように捉えているんでしょうか。 ◎小川 都市計画課主幹 3密を回避する点では、屋内の密度を下げるため、例えば空き店舗や空き室など屋内の別空間を活用する考え方や、屋外の公共的空間を様々な方法で活用するなど、建物や土地の活用方法を検討することで有効であると考えております。 ◆味村耕太郎 委員 そうした意味では、現在の町を集約して高密度化させていくという考え方については見直していく必要があると思いますけれども、その点はどのように考えているんでしょうか。 ◎小川 都市計画課主幹 人口減少社会や都市のスポンジ化、公共施設や都市基盤の効率的な利用や維持管理の観点からも、持続可能な町を目指すためには、コンパクトシティーの考え方は今後も取り組んでいくべきものと捉えております。また、コロナ禍における過密の回避として、拠点への都市機能の集約の問題というよりも、先ほど御説明したような密度のコントロールのほか、リモートワークの進展に対し、都市での勤務ではなくサテライトオフィスにより市内において仕事ができる環境など、職住近接のような考え方などが重要になってくると考えられております。 ◆味村耕太郎 委員 コロナの影響により都心への一極集中という社会情勢が変化をしていくということであれば、市の中心部を貫く横浜藤沢線のような主要幹線道路の整備などは都心へのつながりを強化するということで、時代に合っていない、見直しが一定必要だというふうに思いますけれども、その点の見解をお聞かせをください。 ◎小川 都市計画課主幹 市内の主要な幹線道路や鉄道などを含む広域的な交通網につきましては、都心や横浜などの首都圏の主要都市以外にも、高速道路への接続などによって全国との連携を強化するものですが、この交通網の整備によって利便性などが高まることは、都心への集中ではなく、産業、文化、観光などの様々な分野における人や物の交流を促進し、本市のさらなる活力の創造につながるものと捉えております。また、主要幹線道路につきましては、災害時における効率的な救援活動や物資の運搬などを担い、緊急輸送路としての役割も期待されますことから、防災上の面からも重要なものと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 では、続いて総合交通体系推進業務費です。  長後地区の地域公共交通導入についてお聞きをいたします。2017年度から長後地区の郷土づくり推進会議は、長後地区の交通不便地区の住民の声を受けて、交通手段支援部会をつくり、地域の公共交通導入の検討を進めてきたということで、アンケート調査を2回行うなど地域の住民の声を把握し、提言書を市長に提出したということです。そのような経過の下で、新年度、実証運行を委託事業として実証することとなったわけでありまして、一定歓迎もするところでありますが、どのようなルートでどこに委託をするのかなど、その内容についてまずお聞かせをください。 ◎古川 都市計画課課長補佐 地域公共交通の導入を見据えまして、長後駅北側エリアにおきまして、小田急江ノ島線を挟みまして東側と西側の2ルートを午前9時から午後6時の間の時間帯に乗車定員を10人乗りですとか、また5人乗りの車両を運行いたしまして、利用者については運賃を支払っていただく形で、形態の実証運行を行うものでございまして、予算につきましては、その運行事業者の委託に要する費用でございます。 ◆味村耕太郎 委員 2コースに分けて実証運行するということでありますが、本格的に運行ができるようになるには、様々なことを今後準備していくということになろうかと思いますが、いつごろ本格的に運行する予定なのか、その見通しについてお聞かせをください。 ◎古川 都市計画課課長補佐 実証運行は、運輸局への手続ですとか地域への周知期間等を踏まえまして、秋口頃から来年度末にかけての期間で考えております。その後の本格運行、導入に向けた検証ですとか地域組織の設立など、地域との協議というものが必要ではございますが、本格運行を実施するとなった場合は、令和4年度当初からの運行は難しいというふうに捉えておりますけれども、少しでも早い時期に運行が行えるように進めてまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 長後の郷土づくり推進会議の中での合意ですとか自治会への説明などもされてきていると思いますけれども、その説明の状況をお聞かせをください。あわせて、そのときの説明資料を御提供いただきたいと思いますが、委員長の取り計らいをよろしくお願いいたします。 ○友田宗也 委員長 ただいま味村委員より長後地区の公共交通に関する郷土づくり推進会議に提供された資料についての資料請求がありましたので、後日、委員会のほうに提出をお願いします。  御答弁をお願いいたします。 ◎古川 都市計画課課長補佐 地域の交通部会でも全7回開催して、私どもが説明させていただいております。それを取りまとめた形で、昨年12月に長後地区郷土づくりの定例会がございまして、そのときに説明させていただいた資料について、後日、情報提供させていただきたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 今後大変なのは、善行ののりあい善行などのように運行をしていくということに当たって、事業主体を地元の組織をつくって運営するということになろうかというふうに思います。一定時間もかかるということで心配もしているところでありますが、長後地域でもその方式で進めることになるのかお聞かせをいただきたいのと、今後、藤沢市の交通不便地域に広げていくということに当たって、事業の安定性ですとか継続性を考えたときに、市も主体になってこの事業を進めていくべきと思いますが、見解をお聞かせをください。 ◎古川 都市計画課課長補佐 地域交通は、地域の実情や課題を適切に捉えている地域組織が主体となって取り組むことで、地域が必要とする効率的な公共交通の提供がされるものと思っております。これまで、市といたしましても、法的な手続ですとか、あと運営費の補助等を行っておりますけれども、また、既に実施しています善行や六会におきましては毎月開催しています連絡調整会議にも参加させていただいて、課題の共有ですとか、また継続的な運行が行えるように取り組んでおりますので、長後地区につきましても同様の形で進めてまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 では続いて、健康と文化の森整備事業費です。  健康と文化の森地区土地区画整理準備会が昨年9月に設立をされましたが、改めて組合施行による土地区画整理準備会を設立するに当たり、3分の2以上の同意が必要になっているわけでありますが、最終の面積と人数で同意の割合はどのようなものであったのかお聞かせをください。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 健康と文化の森地区土地区画整理準備会の設立に当たりましては、組合の設立認可とは異なり、法律の定めはありませんが、仮同意書として任意で意向を確認したものであり、地権者を対象として、面積割合で約84%、地権者数割合で約73%の同意が示されております。 ◆味村耕太郎 委員 そうしますと、面積ベースで約16%、人数ベースにしますと約27%の方が同意をしていないということになりますが、どのような理由なのか、市として把握をしているのかお聞かせをください。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 仮同意書を提出していない理由につきましては、具体的な将来の姿が見えない状況であり、現時点では判断できないなどの御意見をいただいておりますが、事業に対する強い反対の声は聞いておりません。 ◆味村耕太郎 委員 法律上は3分の2以上の同意があれば組合施行での土地区画整理事業が実施できるということになっておりますが、今後、同意をしていない人も土地区画整理事業の対象になるのかということをお聞きをしたいのと、そうなると、決められる減歩というものも行われることになります。もしどこまでも反対をするという人がいれば最後は強制執行ということになるのか、その点の見通しをお聞かせをください。
    ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 土地区画整理組合が設立された場合には、対象区域全ての地権者が事業実施の対象となります。また、建物等の移転については、所有者への通知や意向確認を行うなど土地区画整理法に定められた手続を経ることで、所有者に代わり施工者である土地区画整理組合が直接施行することができるとされていますが、事業への理解が得られるよう、土地区画整理組合において十分な説明がなされるものと捉えております。 ◆味村耕太郎 委員 十分な説明というお話もあったんですけれども、やはり同意をしていない住民との話合いを市としても持つ必要があると思いますが、その点はどのように考えているんでしょうか。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 土地区画整理準備組合や事業化検討パートナーなどと連携しながら検討を深め、準備会総会などにおいて具体的な将来の町の姿や事業計画案を提示し、理解を得ていきたいというふうに考えております。 ◆味村耕太郎 委員 先ほど事業化検討パートナーの話もありました。三菱地所レジデンスがまちづくりのパートナーとして今後事業を担うということになりますが、その事業範囲については、区画整理事業についてだけなのか、それともまちづくり全体についての提案施行などを行うのか、その事業範囲について改めてお聞かせをください。 ◎渡邉 西北部総合整備事務所所長補佐 事業化検討パートナーにつきましては、事業計画案の作成に当たり、助言、提案をいただくことを事業範囲としております。 ◆味村耕太郎 委員 次に、浸水対策についてですけれども、新年度に向けた浸水対策の具体的な事業予定をお聞かせをください。 ◎木村 西北部総合整備事務所所長補佐 こちらの地区の浸水対策につきましては、健康と文化の森地区浸水対策基本計画に基づいて整備を進めておりますが、地区北側で整備中の公園の調整池が既に完成しておりまして、台風や大雨に備えている状況でございます。来年度の事業予定につきましては、まちづくりと併せた新たな調整池の位置や規模の検討を行うこととしており、浸水被害の軽減に向け、事業の進捗を図ってまいります。 ◆味村耕太郎 委員 では最後に、藤沢駅周辺地区再整備事業費です。  委託料全体は6,368万円で、ここには藤沢駅南北自由通路拡張整備に関する設計検証業務委託と藤沢駅前広場指定管理料を合わせた額ということになっております。事前に確認をしたところ、指定管理料についてはおよそ3,200万円いうことであります。新年度からエリアマネジメントで藤沢駅前広場の管理運営をしていくということになりますが、新型コロナウイルス感染症の下でにぎわいのスケジュールなど、どのような状況になっているのかお聞かせをください。 ◎野原 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 緊急事態宣言が解除され、国や県などのイベント制限が緩和されることを想定しまして、現在、オープンカフェなどの通年のイベントのほか、年間6回のシーズンイベントを想定しております。また、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴いイベント等の自粛が長期化される場合には、昨年、サンパール広場で実施しましたテイクアウトパークのような、新たな生活様式を踏まえた事業などを実施してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、コロナ禍におきましても市民の皆様へ元気を与えられるような事業を展開してまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 様々事業を行っていくということでありますが、時々、駅前広場でパフォーマンスをしている個人の方を見かけます。新年度からエリアマネジメントで駅前広場を管理運営していくということになりますが、こうした方々もそうした管理運営の対象となっていくのかお聞かせをください。 ◎野原 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 パフォーマンスにつきましては様々ございますので、一概に許可の有無について判断するところは難しい部分もございます。ただ、一定の基準といたしましては、やはり歩行者の妨げになる行為、また、一定の施設を占用したりするような行為につきましては、許可を要する行為と考えております。また、ストリートミュージシャンの方ですとか大道芸をやられている方などが、いわゆる投げ銭、そういったことを求める場合には、やはりこれは営利を目的とした行為として捉えておりますので、許可は必要になるものと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 当然そうした市民の自由な活動を制限するものではないと、エリアマネジメントについてはあくまで駅前広場の活性化だという点について改めて確認をしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎野原 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 今まで道路として許可が不要で行われていた行為につきましては、今後も許可が不要と考えております。また、今までの道路としての位置づけでなかなかできなかった行為というのは、今回、許可を取ることによってできることになりますので、より多様で多目的な活用ができるものとして考えております。 ◆佐賀和樹 委員 総合交通体系推進業務費ということで、今、味村委員からも乗合型のバスやタクシーについての質疑をされていました。新型コロナウイルス感染拡大の状況下ということで、既に行われている善行・六会地区の利用者が少し減ったということを伺っております。この辺は今後、長後地区でもまたスタート、これからいろいろ研究してくわけでありますが、新型コロナウイルス対策ということで、様々なことを行っていかなければならないと思いますが、その辺についての状況と対策についてお聞かせいただきたいと思います。 ◎古川 都市計画課課長補佐 善行と六会の利用状況でございますけれども、昨年4月、5月に新型コロナの緊急事態宣言があった期間につきましては、やはり利用者が減少しているという状況でございますが、それ以降は一昨年と同じような状況に戻ってきているというのがございまして、やはり地域にとっては大切な移動の足ということで御利用いただいているものと捉えております。新型コロナ対策でいきますと、やはり車内の消毒ですとか、そういったものも今後継続していただきながら、市としても地域公共交通が継続されるよう支援を行ってまいりたいと考えております。 ◆佐賀和樹 委員 ありがとうございます。  次に、基礎調査費ということで121ページです。  神奈川県と協同で進めております復興まちづくりイメージトレーニングということで、この間取り組まれているわけでありますが、こちらも新型コロナウイルス感染拡大ということで、今年度予定どおり進むことができたのかお聞かせいただきたいと思います。 ◎小川 都市計画課主幹 令和2年度の復興まちづくりイメージトレーニングの実施につきましては、グループワーク形式のトレーニングのため、コロナ禍では実施できない状況でございました。そのため、今後もコロナの影響が続くことが想定されますことから、来年度に向けまして部内での実施を想定した復興事前準備のeラーニングの準備を進めているところでございます。 ◆佐賀和樹 委員 今、来年度についてのお答えもいただきましたが、職員の業務マニュアルを策定予定ということで、また、同じく来年度策定予定の国土強靱化地域計画に反映されていくべきだと思いますが、市の御見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎小川 都市計画課主幹 令和2年度の復興事前準備支援業務委託の中で、事前復興の取組の一環としまして、震災後、迅速かつ円滑に市街地復興を進めるため、職員向けの復興まちづくりガイドラインの取りまとめを行っているところでございます。内容といたしましては、震災発生後6か月経過するまでの間に、被災状況や都市基盤の整備状況を踏まえた建築制限の指定等、いつ、どのような体制でどのような判断を行うかを事前に把握するためのガイドラインとなっております。国土強靱化地域計画の策定に当たりましては、国より被災前の迅速な復興体制整備が重要と示されていることから、市街地復興を進めるための事前準備として取りまとめる職員向けの復興まちづくりガイドラインを活用しまして、職員の意識啓発、復興業務の向上を図るとともに、防災部局との連携を進めてまいりたいと考えております。 ◆安藤好幸 委員 予算の概況228ページ、総合交通体系推進業務費についてですが、いずみの線の延伸について伺いたいというふうに思います。この事業は、相模鉄道が単独で線路を引いて運営するのでしょうか。それとも、自治体が線路を建設して相模鉄道が使用する上下分離方式や第三セクター方式を想定しているのかをお聞かせいただきたいと思います。 ◎古川 都市計画課課長補佐 いずみの線延伸につきましては、整備主体と営業主体を分離いたします上下分離方式を前提に検討しております。採用する事業スキームによっては、その整備主体が第三セクター方式といった可能性もございますので、今後、様々な可能性を検討してまいりたいと考えております。 ◆安藤好幸 委員 ありがとうございます。いずみの線延伸がされた後も、現在の慶應大学までの路線はそのまま維持されるのでしょうか。そうであれば、乗客の移転は限られることになると考えますが、どう考えているのかをお聞かせいただきたいと思います。 ◎古川 都市計画課課長補佐 鉄道の延伸が実現した場合のバス網についてですけれども、一般的に、新たにできます駅へのアクセスというものを考慮させていただきながらバス網の再編を検討するということが必要かと思っております。実際のバス網の再編につきましては、今後の事業の進捗状況を併せて検討させていただきたいと考えております。 ◆安藤好幸 委員 ありがとうございます。バスのほうも引き続き検討していくといったところになりますけれども、今、コロナ禍によって在宅ワークが増えて、鉄道の利用者が減少しているというふうに思っております。多くの鉄道業者はコロナ以前には戻らないだろうと予測しておるところでございます。これを考えると、延伸されたいずみの線が採算ベースに乗るかどうかについては厳しく再検討する必要があるかというふうに思っておりますが、その辺の見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎古川 都市計画課課長補佐 委員御指摘のとおり、コロナ禍が休息いたしましても公共交通の利用者がコロナ以前に戻るかどうかというのは不透明な状況であると認識しております。鉄道延伸の採算性につきましては、現在も継続して検討させていただいておりますけれども、やはりコロナということの影響も考慮に入れながら、事業の再検証といいますか、検討を進めていく必要があると考えております。 ◆安藤好幸 委員 ありがとうございます。検討すること、どうやって集客を増やすか、これがまた課題になってくるというふうに思っております。フルの規格の鉄道建設でなく以前検討された案の中には、新型の路面電車(LRT)の建設という議論もあったというふうに聞いております。今、宇都宮市ではLRTの路線が新たに建設されているなど、中規模的な交通手段としてLRTが注目されております。いすゞ工場を経由した上でライフタウンや辻堂に至る路線ができれば、藤沢市の西北部やライフタウンの交通利便性は大幅に向上するというふうに考えております。LRTの導入については再度検討すべきではないかと考えますが、市の見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎古川 都市計画課課長補佐 いずみの線の延伸の検討におきましては、過年度にLRTを含めて検討を行っておりますけれども、速達性ですとか広域のアクセス性に優れる鉄道を選定し、事業の検討を進めているところで、そういったところの経過がございます。一方、今、委員のお話にありました辻堂駅からライフタウンを経由いたしまして本市西北部地域へ向かう交通軸の形成に向けましては、中短期的には連節バスを導入させていただいて、急行運転の導入によって中量輸送を実施しておるところでございます。その後、また、定時性ですとか速達性に優れた新たな交通システムにつきましては、需要を見据える中で、今後、いずみの線等の事業の進捗状況を見ながら研究させていただきたいと考えております。 ◆甘粕和彦 委員 予算の概況233ページ、藤沢駅周辺地区再整備事業費について幾つか質問させていただきます。  この予算の概況の下段の部分に、東西地下通路再整備工事の平面図が表示されております。市役所に向かうスロープ状の通路の部分については、現在スロープと階段の部分に分かれておりますが、スロープの幅が狭く、ベビーカーなどが通行しづらいという声を聞きます。今回の工事で何か改良を行うのかお聞かせください。 ◎関 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 市役所に向かう地下通路と地上を結ぶスロープつきの階段が今ございますけれども、階段の幅を縮小することにはなりますが、スロープの幅につきましては両側共に現在よりも20センチメートル程度広げまして、ベビーカーなどが通行しやすいように改良してまいります。また、バリアフリー対応といたしまして、スロープの両側の壁に2段手すりを設置してまいります。そのほか、スロープの舗装に凹凸がありますので、ベビーカーの押し歩きがしづらいという利用者の方からの御意見をいただいておりますので、ベビーカーなどの押し歩きにも配慮した滑りにくい舗装に解消してまいります。 ◆甘粕和彦 委員 次に、藤沢駅東西地下通路再整備工事の関連工事として、藤沢駅北口の交通広場にある排気塔の補修工事が実施されると思いますが、その工事の内容についてお聞かせください。 ◎関 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 藤沢駅北口の排気塔につきましては、昭和54年に整備されて以降、40年以上が経過しておりまして、表面のタイルなどの劣化が全体的に散見されるようになってきております。また、今年度から着手しております藤沢駅東西地下通路再整備工事に伴いまして、地下通路と一体構造になっております排気塔につきまして、これまで外観目視調査や躯体コンクリートの圧縮強度試験などに加えまして、近接での打音調査を実施しましたところ、外壁の下地モルタルに浮きがあることが確認されました。これらを踏まえまして、外壁の剥落などの危険があることから、緊急の安全対策として外壁の剥落防止対策に併せ、躯体のひび割れ補修や表面の塗装塗り替えなどの補修工事を行うものでございます。 ◆甘粕和彦 委員 排気塔については、藤沢駅北口のシンボルの一つと考えていると我が会派としては何度かお聞きをしているところでございますが、今回は補修工事ということでありますが、デザインについてはどのようにお考えなのかお聞かせください。 ◎関 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 排気塔のデザインの考え方でございますけれども、昭和54年の建設時には北口デッキ全体を緑と太陽と潮風の町をコンセプトとしまして、また、排気塔につきましては、ヨットの形をデザインにカモメの親子の愛称で造られたものと聞いております。今回の改修につきましては、緊急対策としての工事となりますので、デザインの検討に要する時間の確保が難しいというところもありまして、ヨットの形を残しつつ、表面のデザインにつきましては、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会やスポーツ都市宣言の記念になるようなイメージなどを検討してまいりたいと考えております。 ◆山口政哉 委員 藤沢駅周辺地区再整備事業費のところでお聞きしたいんですけれども、まず、工事請負費のところの藤沢駅東西地下通路再整備工事の工事内容の中で、Wi-Fiの整備の工事というのは含まれているでしょうか。 ◎関 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 ただいま実施しております東西地下通路再整備工事費につきましては、Wi-Fiの設備についての費用も計上してございます。 ◆山口政哉 委員 ちょっと聞きたいんですけれども、藤沢駅周辺で無料Wi-Fiの整備環境がもし分かったら教えていただきたいんですけれども。 ◎関 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 ただいまの駅周辺での公共施設の中でのフリーWi-Fiというところですけれども、道路施設という部分では今のところまだ設置しているところはございません。今回、地下通路の再整備に合わせて整備していくということになりますけれども、そのWi-Fiの機能がかなり有用で様々なものに使えるということであれば、またこういった部分の展開も考えていければと考えているところでございます。 ◆山口政哉 委員 Wi-Fiは、日本全国で無料Wi-Fiもどんどん整備されてきておりまして、やはりこの藤沢市も43万人の都市ということで、今年はオリンピックもあるということで、観光客の方とかも無料Wi-Fiがあるとすごく大変便利だと思いますし、もちろん市民の方も、藤沢駅前広場とかにもし無料Wi-Fiがあればにぎわいの創出にもなるのかなというふうに思いますけれども、せっかくこの藤沢駅の駅前広場、サンパールのところとかが整備されましたので、そちらの辺りにこの無料Wi-Fiとかを整備する予定とかはあるのかお聞かせください。 ◎関 藤沢駅周辺地区整備担当主幹補佐 ただいまの御質問にありましたサンパレットとか地下通路以外の設備のところですけれども、現時点ではまだ設置はしてございませんけれども、まずは地下通路のほうに導入してみて、それで効果があれば追加でまた検討していくというのはあり得るかと思います。地下通路と併せて一体でというところもあったんですけれども、やはり地下通路に行くルートというと、例えば北口に行くルートでまた回線等も分かれますので、そういった部分についてはまたコストメリットとかそういったものの検討も必要になってまいりますので、また、北口デッキとかサンパレットに設置する場合には、改めて配線計画を行った上で予算の要求のほうをさせていただきたいと考えております。 ○友田宗也 委員長 これで質疑を終わります。  休憩します。       ──────────────────────────────                 午前11時50分 休憩                 午後1時10分 再開       ────────────────────────────── ○山口政哉 副委員長 再開いたします。  次に、第4項都市計画費の2目土地区画整理費以下及び第5項住宅費、122ページから127ページまでについて質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆栗原貴司 委員 よろしくお願いいたします。  まず、予算書123ページ、村岡地区都市拠点総合整備事業費についてお伺いをさせてください。  先日の商工費の中でも新産業創出事業費でもお聞きしましたが、新駅の合意に対して、いろいろお聞きしていると賛否両論があると思います。一企業や共同企業体のための新駅設置ではなく、新駅を中心とした新たな村岡地区を総合的に考えたまちづくり、そしてそれをやっていくことで新たな産業の創出や雇用の創出を図るための新駅設置だと思いますが、その点についてまず市の考えをお聞かせください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 村岡新駅につきましては、市民の利便性向上ですとか、また、市全体の活力創出に寄与する施設として設置をするという判断をいたしたものでございます。また、村岡新駅周辺につきましては、研究開発系の役割を担う都市拠点の一つということで位置づけられておりますので、一定の産業集積を図ることで市全体の活性化につなげていきたいというふうに考えております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。今の御答弁でもありましたとおり、新駅を設置してその周辺を活性化するためという位置づけで新駅が必要なのかなと思います。その集まってきていただいた民間企業さん等々の、こういう企業が出展というか、移転や新規でテナントを構えたりしていただく、そして、この企業さんがいるのであれば私も出るというそのいい意味でのスパイラルというふうなところが私も必要だと思います。そして、それの出展してきた方々のサポートをするというのが私は行政の役割なのかなというふうに考えているんですが、その辺についてどのように考えているのかお聞かせください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 我々は、村岡新駅周辺で研究開発拠点を形成する上では、一定の誘致策ですとかサポートということは必要であるというふうには考えております。ただ、まだ先月、事業実施を決めた段階ではございますので、今後、主体となる経済部と連携しながら、有無も含めて検討してまいりたいというふうに考えます。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。今の御答弁で経済部と連携しながらというふうなお話はいただいたと思うんですが、具体的にどのような方向性でどのような企業誘致というところで経済部とどのような連携をされているのかお聞かせください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 具体的な企業誘致の施策等については今後の検討というふうに考えておりますが、これまで事業実施に向けた検討状況の情報共有ですとか、また、まちづくり方針研究開発拠点としてまちづくりに向けた検討等につきましては、庁内調整会議を開催したりですとか、また、村岡新駅周辺地区のまちづくり検討会議等々、様々な場を設けながらこれまで連携してきているところでございます。また引き続き今後も連携してまいりたいというふうに考えております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。企業誘致ということに関すると、やはりその契約等々のお話があるのでどうしても相手様がいらっしゃることなので、なかなかその段階というか、今こういう状態です、こういう状態ですというふうなところをお出しするのは難しいのかなというふうなところもあります。ただ、新駅設置に対しての行政側からすると、市民の皆さんへの見せ方、我々市民のほうからすると見え方ということころが私はまだちょっと不十分なのかなというふうに感じています。皆さんからお預かりする大切な税金を投入することになるので、市民の皆さん、または周辺住民の皆さんの御協力を得ていくというのは必要不可欠な話になると思います。  そういうふうに新駅設置に対する情報の公開の仕方を簡単に分かりやすくするようにする必要があると思います。村岡地区等々の市のホームページを見させていただくと、ガイドラインというかいろいろ載っていると思うんですが、なかなかそこまでたどり着く方もいらっしゃらないのかなというふうに感じます。もうちょっと簡単に情報を公開するような方法というのが必要だと思いますが、市の考えをお聞かせください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 この事業につきましては、様々な御意見も賜っている中では、きちんと情報発信をしての御理解をいただいていくということは今後の非常に大きな課題というふうに考えております。今、質問にもございましたが、例えばホームページですとか、そのほかリーフレット等も作って、きちんと届いていくような情報発信をできるよう、今後、手法等も含めて検討してまいりたいと思います。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。よろしくお願いいたします。  次の質問に行かせていただきます。同じ予算書123ページ、街路用地管理費についてお伺いをさせてください。  決算委員会等々でも私も再三再四要望させていただいております。先行取得した土地の有効活用等々、それを有効活用するということもそうですが、その後の計画道路の計画がどのようになっているかというふうなところを地元の住民の方に説明するというのが私はすごく必要なことだと思います。そういう意味で、未着手の計画道路用地の有効活用について、その後の進捗状況をお聞かせください。 ◎山原 道路整備課課長補佐 未着手の計画道路用地の有効活用に向けたより具体・積極的なアプローチといたしましては、現在、地域に情報提供する手段を検討しているところでございます。具体的には鵠沼地区なんですけれども、鵠沼市民センターのほうへ地区内にある事業用地の状況について説明を行いまして、情報共有を図っているところでございます。鵠沼地区のほうは来年度には鵠沼奥田線の予備設計を実施して、道路の線形、それから小田急線との立体交差のイメージが出来上がるということから、今後、地域の方々へ御説明していく中で、事業着手までの事業用地の有効活用について話し合っていくことなど、市民センターと連携して対応していくことを考えております。なお、他の未着手の計画道路用地につきましても、市民センターと連携して地域に情報提供する手段を検討していきたいと考えております。 ◆栗原貴司 委員 ぜひともよろしくお願いいたします。  次の質問に行かせていただきます。予算書を1ページめくっていただいて、公園管理業務費のところでお伺いさせてください。  9月の決算特別委員会の質疑の際に、業務委託で実施している公園のトイレの清掃後に施設管理者である市の職員が定期的に巡回をしていただきたい、そして、それを2か月に1回程度をめどにトイレの清掃、破損状況等の確認を行っていくとの御回答をいただいています。その後の対応と来年度の対応についてもお聞かせください。 ◎北村 公園課課長補佐 市民から要望があった際の現場確認や工事の施工状況確認など、様々な業務で職員が日々現場へ出向いております。その機会を活用しまして、現状では2か月に1回以上、トイレの清掃、破損状況等を確認しております。来年度につきましても継続して確認作業を行ってまいりたいと考えております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。よろしくお願いいたします。  昨年の4月の緊急事態宣言期間中や、今回の緊急事態宣言が発令され、学校のグラウンドが閉鎖されて利用ができない状況で、中学校の部活や小学校の野球、サッカーチームにより大人数で公園を利用しているということをお聞きしています。そちらは今現在どのような状況なのか確認させてください。 ◎北村 公園課課長補佐 昨年4月の緊急事態宣言の期間の際には、小中学校等の休校やグラウンドの利用の制限もありまして、通常よりも多くの方が公園を利用されておりました。その結果、一部で密集、密接が生じたほか、大人数でのスポーツの利用に伴う利用者間のトラブルなどが発生しておりました。また、現在発令されております緊急事態宣言においても、一部の公園でチームでの団体利用などを確認しております。職員による注意喚起などを実施しているとこでございます。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。公園においてなんですけれども、予算計上されていないんですが、もし分かれば教えていただきたいんですが、市民会館前の石上交番が3月末で廃止される予定とのことです。それで移動交番というふうなことがされると思います。こちら移動交番の先が公園ということで、その概要や経緯について、もし分かればお聞かせください。 ◎亀ケ谷 公園課課長補佐 移動交番の運用につきましては、令和3年3月末に石上交番が廃止となります。そのため、新たにワンボックスカーの車両を導入し、石上交番管内をパトロールするとともに、各種届出の受理や見守り活動等の交番業務を行うと藤沢警察署より伺っております。また、経緯につきましては、藤沢警察署より、石上交番の管内になります奥田公園、それと新橋公園について車両による交番業務を行いたいという依頼がございまして、この3月に試験運用を行い、4月より本格的に運用を行うと伺っております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。  次の質問に行かせていただきます。昨日3月13日に秋葉台公園の広場にインクルーシブな広場がオープンしましたが、その後はどのような取組を行っていく予定なのかお聞かせください。 ◎北村 公園課課長補佐 秋葉台公園のインクルーシブな広場の整備につきましては、遊具を先行して整備しておりますので、実際に皆様に御利用いただく中で御意見、御要望いただき、この広場の施設の充実にできるだけ反映していきたいと考えております。また、ハード整備だけでなく、利用に当たってのソフト対策も必要なものと考えておりますので、関係部門と連携を図ってまいりたいと考えております。 ◆甘粕和彦 委員 それでは、予算の概況235ページ、村岡地区都市拠点総合整備事業費についてお伺いいたします。  新駅整備費が約150億円と明らかになりましたが、先日の建設経済常任委員会で一定程度縮減されたと考えると説明を受けました。これまで議会で答弁されていた新駅事業費約160億円から180億円と比較しにくい状況であります。これまで議会で答弁していた事業費からどの程度金額が下がっているのでしょうか。お聞かせください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 平成27年度の調査で算出しました新駅整備費は約140億円、自由通路の約20億円と合わせて約160億円であり、その他にシステム改修費などをおおよそ20億円と見積もり、合計で約160億円から180億円程度と答弁しておりました。平成27年度の調査では、ほかの駅の事例などに基づき、ホーム駅舎の計画について検討を行っており、設計制度の異なる今回の概略設計の結果と、この平成27年度の試算結果を一概に比較はできないため、金額の差として回答させていただきます。  今回明らかになりました新駅の概算事業費約150億円と比較するには、平成27年度の算出結果である新駅だけの整備費の約140億円と比較することが妥当と考えられます。この約140億円に含まれていない詳細設計、ホームドア設置、用地・システム改修の費用が概略設計結果の内訳から合計約25億円となり、これを加算すると約165億円となります。したがいまして、今回の概略設計で算出された新駅整備費の約150億円に対し、おおむね15億円程度低くなっていると認識しております。 ◆甘粕和彦 委員 先日の建設経済常任委員会で、我が会派としてURに関する質問をしましたが、今後、URに対して土地区画整理事業の施工要請をするとのことでした。その後、これについて何か進捗はありましたでしょうか。また、URに施工してもらうのは、これまで説明のあった範囲約8.6ヘクタールということでよろしいでしょうか。お聞かせください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 URの村岡・深沢地区の土地区画整理事業の施工要請につきましては、神奈川県、鎌倉市、本市の3県市で2月26日に要請をいたしました。今後、まちづくりや区画整理事業の施工に関する協定の締結に向けて調整を進めてまいります。土地区画整理区域としての施工を予定しているのは、これまで御説明している箇所のとおりとなりますが、東海道線の線路部分をこれまで広く含めていたものから、今回確定した駅及び自由通路部分のみの区域とするように精査する予定となっております。したがいまして、土地区画整理区域の面積といたしましては、当初想定していました約8.6ヘクタールから約7.3ヘクタールにする予定でございます。 ◆甘粕和彦 委員 新駅設置及びまちづくりが進むことになりましたけれども、予算を見ると協議会会費などの負担金と事務経費のみとなっています。来年度は事業実施に向けてどのような取組をする予定でしょうか。お聞かせください。 ◎三上 都市整備部参事 来年度の取組といたしましては、シンボル道路、または土地区画整理事業の区域の都市計画決定に向けた手続を進めるというほかに、官民連携による取組など、今年度策定予定のまちづくり方針の具体化に向けた検討というものを予定してございます。令和3年度の当初予算といたしましては、事業実施の判断の時期との兼ね合いで事務的な経費のみというふうになってございます。来年度の委託費など、必要な経費については、6月の補正予算等で計上させていただきたいというふうに考えてございます。 ◆甘粕和彦 委員 続きまして、予算書125ページ、公園管理業務費についてお伺いします。  公園敷地内にはスポーツ環境、とりわけボールを使用した環境を有する場所が設けられていますが、現在どういったものがどの程度あるのかお聞きします。 ◎亀ケ谷 公園課課長補佐 公園敷地内にボールが使用できる施設につきましては、まずテニスコートがございます。こちらにつきましては、八部公園、辻堂南部公園、西浜公園、湘南台公園、遠藤公園、この5公園に合わせまして19面のコートがございます。次に、野球場がございます。こちらにつきましては、八部公園、辻堂南部公園、桐原公園、合わせて3公園3つございます。最後ですけれども、サッカー及びラグビーができる競技場がございまして、こちらは秋葉台公園、それと引地川親水公園、2公園で2面のものがございます。 ◆甘粕和彦 委員 本市はアニメ「スラムダンク」の聖地の一つとして推されており、今もなおプロバスケットチーム誕生に尽力されている市民の方も多くいらっしゃいます。競技人口数や地域の機運を考えると、ゴールポスト1つあればいいというわけではなくて、誰もが利用できる公園にもバスケットゴールを用意してほしいと思うんですけれども、その点について御見解をお聞かせください。 ◎鍛屋 公園課主幹 公園におけるバスケットゴールにつきましては、過去には身近な公園にも設置されている事例もございました。騒音や深夜の利用に関する周辺住民からの御意見もあり、住宅地に近接する公園での設置は困難だという状況でございます。しかし、バスケットゴールを増やしてほしいという要望は数多くいただいておるところですので、設置可能な場所を検討した結果、住宅設置への影響がない湘南台公園に新たに1基設置し、この3月には利用開始をできる予定でございます。また、秋葉台公園に1基あるバスケットゴールを2基に増やす検討も進めているところでございます。 ◆甘粕和彦 委員 続きまして、近隣・街区公園新設事業費についてお伺いします。  本市には、市民の方々が気楽に立ち寄れる場所として、公園と緑の広場があります。それぞれどのような役割を果たしているのかお聞かせください。 ◎毛利 公園課課長補佐 公園につきましては、市民の多様なレクリエーション、憩いの場、災害時のいっとき避難場所などの多様な機能を有してございます。一方で、緑の広場につきましては、ほとんどが借地をしておる状況でございます。公園の未整備地区などにおきまして、その補完的な役割を果たし、地域の実情に応じまして、緑の広場については運動広場、レクリエーション広場と子ども広場として利用がされております。 ◆甘粕和彦 委員 都市計画公園の未整備、ボール遊びや球技等ができる場所も不足している中で、今後、公園としての機能と緑の広場としての機能をどのようにしていくのか検討していく必要があると考えますけれども、市の見解をお聞かせください。 ◎張ケ谷 公園課長 公園につきましては、都市計画決定に基づく公園や誘致距離半径250メートル以内に公園が配置されていない未到達区域の解消を目指した身近な公園の整備を進めてまいります。緑の広場につきましては、現在、様々な機能や役割で利用されていることを踏まえまして、その機能や役割を改めて位置づける検討を行う必要があると考えてございます。 ◆神尾江里 委員 予算の概況235ページ、村岡地区都市拠点総合整備事業費についてです。  村岡新駅周辺でのまちづくりは、本市がサステーナブル藤沢であり続けるために必要な事業の一つであることは、今後の財政見通しの面からも認識しています。今回、覚書を締結した村岡新駅については30年以上前から計画があったと思いますが、改めて、なぜこんなに時間がかかったのでしょうか。 ◎武内 都市整備課課長補佐 村岡新駅設置につきましては、昭和61年に市議会で請願を採択されて以降、JR東日本へ神奈川県鉄道輸送力増強促進会議等を通じて要望を続けるほか、平成9年には湘南貨物駅跡地を取得し、平成23年には都市マスタープランにおいて村岡新駅周辺を都市拠点の一つに位置づけるなど、市としては継続して進めてきたものでございます。また、神奈川県、鎌倉市と協議会を設立し、様々な調整や検討というものを継続して行っておりましたが、各者の熟度ですとかタイミングなどから事業実施に至らなかったということでございます。  このような経過を踏まえまして、時間がかかりましたが、平成30年に3県市で新駅設置及びまちづくりについて合意をし、また、先月8日に新駅設置の覚書締結に至ったものでございます。
    ◆神尾江里 委員 村岡新駅設置及び周辺まちづくりについては、コロナ禍前に調整していた計画であり、困窮する人が増えているタイミングで優先するべき事業なのか、納得できない市民の声も少なからずある状況です。我が会派からの代表質問において、市民全体への理解を深めるために積極的な情報提供に努めるとの答弁がありましたが、どのような方法で進めていくのかお聞かせください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 代表質問でもお答えさせていただきましたが、村岡新駅設置及び周辺まちづくりにつきましては様々な御意見を頂戴しており、市民の皆様に事業を御理解いただけるよう積極的に情報発信に努めてまいりたいというふうに考えております。具体的な方法につきましては今後検討してまいりますが、例えばホームページやリーフレットの活用のほか、先進的な取組を体験いただくことにより事業の目的を知っていただくなど、分かりやすさですとか親しみやすさ、また、あるいは期待を持っていただくという視点を持ちながら全市民に還元する事業であるということを御理解いただけるよう取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆神尾江里 委員 村岡新駅周辺のまちづくりは、少子高齢化、格差社会、脱炭素社会などの課題に対して解決に寄与する事業となり得るのでしょうか。また、今後増え続けることが予想される社会保障費など、暮らしに欠かせない財源を削らずに、誰も取りこぼさないインクルーシブ藤沢、サステーナブル藤沢につながる事業となるのでしょうか。お考えを聞かせてください。 ◎三上 都市整備部参事 村岡周辺地区のまちづくりを進める際には、その時々の技術革新やまちづくりの新しい考え方を導入しまして、利便性の向上とともに、少子超高齢社会や脱炭素社会などといった社会的な課題の解決に先導的に取り組みまして、さらに、それらを市全域へ導入拡大を図ることを目指すものでございます。この村岡新駅周辺地区で研究開発拠点を形成して、活力創出による持続的な税収増を目指すことで、市民サービスの維持充実、資源配分等を可能といたしまして、福祉的な観点からもインクルーシブ藤沢、またはサステーナブル藤沢の実現に寄与していくものというふうに考えております。  また、本市では、持続的な都市を実現するために継続的に都市基盤整備事業を進めておりまして、村岡新駅周辺地区のまちづくりもその一つとして取り組むものでございます。事業実施に当たりましては、市単独費の支出の平準化や縮減に努めながら事業に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆神尾江里 委員 ありがとうございました。  続きまして、予算の概況239ページ、住宅政策推進費について確認をさせていただきます。  湘南大庭地区における取組についてです。協議会の設置に当たり、委員の公募が行われましたが、年齢層やどのような方々が応募されたのかなど、状況をお聞かせください。 ◎堀田 住宅政策課課長補佐 地域住民が主体となって設置いたします協議会の委員公募の状況につきましては、湘南大庭地区に在勤在住の方々が12名、20代から80代の方と、幅広い年齢層の方々に御応募いただいております。 ◆神尾江里 委員 まちづくりを行っている地域組織については、郷土づくり推進会議や自治連などがあるわけですが、湘南大庭地区における取組に伴って設置する協議会については、これら地域組織とのすみ分けはどうなっているのかお聞かせください。 ◎堀田 住宅政策課課長補佐 郷土づくり推進会議や自治連などの地域団体におかれましては、コミュニティの活性化や再生、地域共生社会をキーワードとして、健康のことなどについて取り組んでおられます。お尋ねいただきました協議体につきましては、準備会の中で話合いを重ねまして、新たに設置することを決定したものですけれども、主に住環境に特化したハード面について検討する協議体になるものと考えております。 ◆神尾江里 委員 湘南ライフタウンをモデル地区として団地再生の取組を実施するとのことですが、ほかの地域においても同様に一斉に急激な少子高齢化を迎えるようなまとまった住宅地があると思います。今後、ほかの地区でも同じような取組が進められるよう、事業で培ったノウハウを丁寧に整理し、部門間を超えた連携を図り、誰もが地域の中で住み続けられるよう、様々な施策の構築に役立ててもらいたいと考えておりますが、いかがでしょうか。 ◎若宮 住宅政策課長 湘南大庭地区をモデル地区といたしました大規模団地再生の取組を進めるに当たりまして、地域住民、民間事業者、行政、そしてそれらを取りまとめていただく各種の専門家が一体となって協議を進めてまいりたいというふうに考えております。その過程で得られました意見につきましては、本市にとっても大事な財産であるというふうに考えております。しっかりと整理をして、まずは住宅政策に関する他の施策に推進していく上で活用してまいりたいというふうに考えております。 ◆平川和美 委員 ではまず、公園改修費のところでお伺いいたします。  先ほど来出ていますが、まず、公園の使用というところで、私もこれは先日、前回もちょっとお話を聞いたんですが、子どもたちが今ボールで遊べるところが本当に少なくなっていまして、やはりそのところでもう少し遊べるところ、ボールとかそういうので遊べるようなところを増やしてあげてほしいなと思うのと、それは近隣のこともありますので、ただ、時間帯を決めるとかそういう形にして、そういう遊べるところができないのかなと思うんですが、その辺のお考えをまず聞かせてください。 ◎北村 公園課課長補佐 委員から今御質問がありましたボール遊びに関してですけれども、現在、基本的には公園の注意看板等でボール遊び禁止、本格的球技という形で書いてはありますけれども、実際お子様たちが少人数ですとかそういった形で使うことに関しては禁止をしておりません。しかしながら、先ほど委員から時間帯等がありましたけれども、そういったことで、今後はどういった形で進めていくかということが必要になってくるかと思っています。ローカルルールとかそういったところで、各公園でこういうことが必要だとか、そういったことも考えられると思いますので、今後検討してきたいと思っています。 ◆平川和美 委員 子どもたちが遊べることは、やっぱり体を動かして遊べるというのは大事なことだと思いますので、ボールだけではなくて、何かそういう運動ができるような公園づくりも大事だと思うんですが、その辺の今後をどういう形で考えていらっしゃるのか。その辺だけお聞きします。 ◎張ケ谷 公園課長 御質問の子どもが遊べる場所という形かなと思います。実際に公園につきましては様々な機能、いわゆる広場機能だったり遊具がある公園もございます。実際に公園の現状を見てみますと、子どもたちは比較的、非常に多様な遊び方をされて、非常に楽しく遊んでいるというのは私どもの印象でございます。最近の公園ですと宮ノ下公園ができてございますけれども、非常に盛況でございまして、その中で非常に多人数、たくさんいらっしゃいますが、子どもたちの中のルールで非常に仲よく遊んでいるという状況です。そこに大人が入るとちょっとあつれきが生じるところではございますけれども、実際に公園づくりという部分では、それほど私どもは行政として何をつくらなきゃいけないというところよりも、そういったところ、子どもたちの考えの中で自由に遊べる空間が必要ではないかなというふうに考えてございます。 ◆平川和美 委員 それから、先ほども出ましたインクルーシブ公園が秋葉台体育館に13日にオープンしまして、もう本当に残念ながら雨で、その日私も行ったんですが、ほとんど皆さん全然いなくて、昨日もう一度行かせていただきましたら、午前中に行ったんですが、すごく大勢の方がやはり来ていらして、もうすごく盛況でございました。すごくよかったなと思いながら、ただ、そのときちょっと一点気になったのが、先ほども、これから障がい者の方たちとか、またいろんな方と多様な方たちと相談しながらつくっていくんだと思うんですが、あそこの秋葉台公園の入り口が2か所あるんですが、奥の北側になるのかな、駐車場から直接入れるあそこのところが、車椅子だと、脇にちょっと何かありますよね。それでちょっとぎりぎりなのかなというのと、あそこはもう少し広いペースで入ってこられるとすごく楽なのではないかなというのを感じました。その辺の整備とか、今後どうされていくのかお聞かせ願いたいと思うんですが。 ◎北村 公園課課長補佐 今、委員のお話にありましたところは第3駐車場、ちょうど広場の北側だと思いますけれども、今、車椅子等で降りてくることができない状況になっておりますので、今後、そこの部分をバリアフリー化と申しますか、そういった形で公園を利用しやすくしていきたいと考えております。 ◆平川和美 委員 公園のほうの最後の質問なんですが、これは12月の一般質問で公園の遊具が故障して、修理済みのそれをアプリか何かでQRコードで読み取ればできるよ、もう終わっているよというのが分かるような、そういうふうな導入はどうですかということで質問させていただいたんですが、それについて現状はどういうふうにお考えなのか、よろしくお願いします。 ◎北村 公園課課長補佐 現在、遊具点検のほうは、令和2年度分は完了しております。今後、委員からお話のありましたそのアプリですとか、そういったものの活用については、今、パークフルですとかそういったものもありますので、そういったところと、もしくは公園のホームページ等を活用して、市民の皆様、御利用者の皆さんにお知らせしていきたいと考えております。 ◆平川和美 委員 次に、住宅政策推進費のところで、市営住宅のところでお聞きしたいんですが、今、市営住宅の入居状況はどうなっていますでしょうか。 ◎林 住宅政策課課長補佐 市営住宅の入居状況ですが、現在、入居率は85.9%になっています。入居件数は1,495件です。 ◆平川和美 委員 85.9%ということで、ここに空いている市営住宅があるということなんですが、この重点施策の上のところに市営住宅の長寿命化等による居住性の向上と活用の推進というふうに書いてあるんですが、この活用の推進について、その空いているところをどのように利活用していくのか、その取組を教えていただけますでしょうか。 ◎林 住宅政策課課長補佐 市営住宅の空き住戸の解消についての取組につきましては、市のほうでは建物を計画的に改修工事を行ったりして居住環境の向上を図っております。ソフト面の取組としては、高齢者を対象とした安否確認の見守り、居住相談等を行うライフサポート事業、入居者の声を直接聞く住まい相談会などを指定管理者が取り組んでおります。 ◆平川和美 委員 この市営住宅、いろいろ入居するのに対象者の規定とかがあるんですが、やっぱりこの人気があるところと人気がないところがあるという話も聞いていたんですが、そういうところで、もしできればやはり若い方の入所ですね。あと、学生さん、なかなか今、学生さんも本当にバイトができないとかそういうので結構苦労されて、もう本当にそういう方もいますので、もしできましたら、こういう市営住宅の空き部屋にやっぱり利活用のためにこういう若い方に入っていただきたいなというのは思うんですが、あと、そこに入るには地域の自治会に入ってくださいよとか、そういう条件つきでもいいと思うんですが、若い人の参画というのがやはり地域の利活用、活性化にもなりますので、ぜひできればそういう学生さんや若い方のそういう入居に対して市としてはどのように考えているのかお教えください。 ◎若宮 住宅政策課長 市営住宅の、今、委員おっしゃられた若い方等の活用ということでございます。市営住宅はもともと住宅法という法律の中で運営されておりまして、他の市町村の施策の中にも、地域活性のために若い方を住ませるというようなものがございます。ただ、それというのが、公営住宅法から外して目的外としての活用という形になっていく取扱いです。今は市のほうで公営住宅の空き住戸につきましては、例えば現在コロナ禍という中で緊急的にその住戸を開放して、住宅がなくなっている方に対応するような形で有効活用を図っておりますけれども、その目的外での使用ということで、居住者を増やすということについては今後の課題であるというふうに捉えておりまして、今現在は検討をしているところ、検討をしなきゃいけないというふうに考えているところというふうに捉えております。 ◆平川和美 委員 それからあと、空き家対策のことでお聞きします。本市の空き家対策については、現在策定中である藤沢市空家等対策計画に基づいて取り組んでいくと代表質問の中で伺いましたが、隣接する横浜市では、空き家の適正な管理に関する条例が成立したということを報道で見ました。これは、横浜市の条例では、例えばトタンの外壁が外れて通行人や近所の人にけがをさせるおそれがあることを想定し、危機回避措置として代執行前に撤去することが可能になることや、必要に応じて標識を立てることが可能になることなどが盛り込まれているようですが、現状、本市ではこのような場合にどう対処していくのか教えていただけますでしょうか。 ◎堀田 住宅政策課課長補佐 横浜市の条例につきましては、ホームページ等を確認したところ、現状まだ骨子案が掲載されているのみでありまして、新聞報道などからの情報しか知り得ていないところはあるのですが、御質問にありました危機回避措置、それから標識の設置につきましては、倒壊等のおそれがある特定空家に認定された空き家に対して必要最小限の措置や法の規定よりも早く標識設置が可能となるような内容が条例に盛り込まれているようでございます。  本市におきましては、例えば外壁や屋根材がめくり上がり剥がれそうだ、もしくはテレビアンテナが倒れて落下しそうだなどの事象が発生した場合、また、落下物等により通行人に危険が及ぶ可能性が高い場合などにおきましては、消防部局をはじめとする庁内関係課と連携を図りまして、特定空家にかかわらず緊急応急措置、それからカラーコーンの設置などによる注意喚起を実施しております。 ◆平川和美 委員 隣に住んでいるとかそういう方は、何が飛んでくるか分からないというので、本当にびくびくしながら、特に風が強いときとかはうちのほうに何か飛んでくる、自宅の荷物よりもそちらのほうの荷物が来るのではないかとか、すごく心配をされている方は多いんです。そういう意味では、やはりこういう横浜市での条例づくり、しっかりとこの条例を設定していただきたいなというのが藤沢市民の要望ではあると思うんですが、いかがでしょうか。 ◎若宮 住宅政策課長 近隣に空き家のある住人の方の気持ちというのは、本市のほうでもしっかりと酌んでいかなければいけないというふうに考えております。ただ、その中で、現在、本市のほうで管理不全の空き家であるとか、特定空家と呼ばれているものについて、横浜市とすごく大きな差があるというふうに認識してございます。数にすれば、横浜市のほうで特定空家というものについては225件程度の報道がある中で、本市では1件というような状況でございます。また、管理不全の空き家につきましても、6,400件という報道があるのに対して、本市では500件というような状況でございます。  そうした中で、現在策定中であります藤沢市空家等対策計画の適正管理に関しまして、検討する課題として、緊急対応や安全確保の仕組みについて記載をしてございます。計画が施行されましたら、過去の手法にとらわれることなく、様々な目線から検討してまいりたいというふうに考えております。  また、条例の制定につきましてでございますけれども、本市における今後の空き家の政策、状況などにつきましては、横浜市等の先進事例の効果について注視してまいりたいというふうに考えておりまして、庁内の空き家対策連絡調整会議や空家等対策協議会において、今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆味村耕太郎 委員 それでは、村岡地区都市拠点総合整備事業費です。  村岡新駅設置に関する覚書締結式での記者との質疑の中で、JR側が事業性を確認する中で当社事業用地もあるため位置づけたというふうに言っております。この当社事業用地とはどこのことなのか、藤沢市内にあるんでしょうか。お聞かせをください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 JR東日本に対しましては、どこを指しているのかということを改めて確認はしておりませんので、市から回答はできませんが、村岡新駅周辺では当然鉄道用地はございますけれども、事業用地につきましては市が把握している中ではないというふうに認識しております。 ◆味村耕太郎 委員 藤沢市内にはないということであります。同じこの質疑の中で、深沢の土地の活用も見込まれるためというふうにJRが答えています。これについては、鎌倉市側の深沢地区31.1ヘクタールの土地区画整理地のことを指しているというふうに思うんですが、この点はどのように捉えているんでしょうか。 ◎武内 都市整備課課長補佐 恐らくそうではないかというふうに推察いたしますが、市から回答は差し控えさせていただきます。 ◆味村耕太郎 委員 様々配慮が必要なのかなというふうにも思いますが、JRは17ヘクタール、西側権利者が2.8ヘクタール、鎌倉市が11ヘクタールということになります。JRの収益を上げるために、土地の活用に新駅を当て込むという点で住民の利便性を考えたことではないということは言わなければなりません。建設経済常任委員会の報告の中では、経済波及効果の生産誘発効果で直接効果を年約540億円というふうにしています。算出の前提条件として、容積率は現状の200%、立地施設の様々な機能を想定しておりますけれども、どう計算すると年約540億円の経済効果ということになるのか、詳しくお聞かせをください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 生産誘発効果の算出方法ですが、まず、村岡新駅周辺地区で容積率を現状の200%として開発を行った際に創出可能な床面積というものを算出いたします。次に、まちづくり方針素案の考え方を基に、研究業務機能ですとか生活支援サービス機能など、誘導を立地する機能の面積割合を設定した上で、先ほど算出しました床面積から各機能の想定面積というものを算出しております。その上で、業務研究機能等につきましては、誘致する床面積から従業員数を算出し、神奈川県で1年間に行われた産業間取引を取りまとめました統計表であります産業連関表で示されているそれぞれの労働生産性を掛け合わせて生産額を算出しております。また、商業機能につきましては、売場効率を統計情報等から想定し、売場面積に掛け合わせて生産額を算出しております。これらを合計したものを直接効果としてお示ししております。 ◆味村耕太郎 委員 一言で言えば皮算用というような形で、絵に描いた餅と言ってもいい数字なのかなということで、単純にこの年約540億円を受け取るわけにはいかないのではないかというふうに思っているところであります。仮にこの数字を認めたということとしても、やはり確実に行政需要と社会的なコストというのは増大をするのではないでしょうか。まちづくり方針の中では、研究者のための賃貸住宅というようなお話もありましたけれども、そうなると、例えばごみの増大ですとか社会的なもろもろのコストがかかってくるというのは当然あると思うんですが、その点はどのように見込んでいるんでしょうか。 ◎武内 都市整備課課長補佐 まちづくり方針の中で一部サービスアパートメントというようなものを今記載させていただいております。こちらにつきまして、ホテル的な機能でもあり、一部居住的な機能ということもございますので、一定程度そういったものは加味して考えなければいけないと思いますが、この経済効果の中ではそのあたりは加味していないという形でなっております。 ◆味村耕太郎 委員 分かりました。  新年度のスケジュールについてですけれども、基本協定の締結と都市計画決定を予定しています。大体どのくらいの時期を想定しているのかお聞かせをください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 新駅設置に関する基本協定の締結につきましては、今後の協議によるため、時期につきましては未確定というところでございますが、令和3年度半ば以降になるのではないかというふうに考えております。また、都市計画決定につきましては、年度を通じて手続を行い、令和3年度末ごろの決定になるのではないかというふうに想定しております。 ◆味村耕太郎 委員 また、今回の新駅の建設費用についてですけれども、消費税は入らないというお話でした。平成30年9月の建設経済常任委員会の質疑の中では、自由通路を含めた新駅設置費用として160億円、これは用地費、システム改修費、消費税相当額が含まれておりませんので、これを含めますと180億円程度想定というふうに答えていますけれども、消費税相当額が含まれていないというのは、消費税はかからないという意味なんでしょうか。確認をさせてください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 今回、概略設計で新駅整備費としての消費税については含まれていないということでございます。また、御質問にはなかったんですけれども、自由通路につきましては今後、消費税がかかってまいりますので、こちらについては今の公表しております16億円につきましては消費税が入っていないという形になっております。 ◆味村耕太郎 委員 となると、新駅設置の費用が160億円ということでしたから、用地費とシステム改修費で大体20億円程度見込んでいたということになります。今回の見積りでは約11億円ということでありましたので、見込みが倍近く違っていたということになるんでしょうか。お聞かせをください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 先ほどのところで少し言い間違えているところがございまして、自由通路につきましては、消費税が入るか入らないかというのが分からなかった段階でしたので、今180億円の中においては自由通路の消費税というものは含んで検討していたところでございます。それにいたしましても、先ほどの11億円ではないかと思うんですが、一定程度含んで――失礼いたしました。20億円というところにつきましては、やはりシステム改修費等につきましては、どの程度かかるのかというのがほとんど想定ができていなかった中で、これまでの事例等から憶測していたところがございますので、少し大きめとなっていたところでございます。 ◆味村耕太郎 委員 では、市民周知という部分についてですけれども、この間、村岡新駅周辺地区まちづくり方針(素案)ですけれども、これについて市民に対しパブリックコメントを求めておりましたが、その結果についてはどうであったんでしょうか。お聞かせをください。 ◎武内 都市整備課課長補佐 村岡新駅周辺地区まちづくり方針(素案)に関するパブリックコメントにつきましては、1月18日まで1か月にわたり意見募集を行ってまいりました。意見書といたしましては76件、参考意見を8件頂戴しているところでございます。まちづくり方針に関する御意見といたしましては、村岡の緑や文化に関するものですとか、研究開発拠点の在り方に関するものなど、様々な御意見を頂戴しております。また、まちづくり方針以外のその他の御意見として、新駅設置の有無に関するものですとか、市政全般に関するものというものも頂戴しております。 ◆味村耕太郎 委員 やはり全市民的な課題でありますから、コロナ対策をしっかりと取った上で、市民への説明会なども設けるべきであるというふうに思っておりますし、これは常々指摘をしているところですが、藤沢駅と大船駅は4.6キロ、時間にして4分程度、アクセルを踏んだらすぐブレーキを踏む地域に新駅は必要ないというふうに考えております。交通不便地域というのであれば、身近なバス網整備をしていくということが必要だというふうに考えております。村岡新駅については、今からでも中止をする、見直していくということと、建設予定地については特養や保育所、公営住宅などを市の拠点にするべきだと考えておりますが、改めて見解をお聞かせをください。 ◎三上 都市整備部参事 新駅設置及び周辺まちづくりにつきましては、今回、事業実施が決まりましたが、市民の皆様から事業への理解、御支援といったものを得られるように、新型コロナウイルス感染症拡大に対する対策とともに、分かりやすさ、親しみやすさ等の視点も持ち、情報発信の手法や機会等を工夫しながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。また、この村岡新駅周辺地区でございますが、本市都市拠点の一つを新たに創出する事業でございまして、地域の利便性の向上はもとより、持続的に発展し、今も未来も住み続けたい都市であり続けるためには必要不可欠な事業であると考えております。  コロナ禍により厳しい財政状況にございますが、本事業については、長期的視点の下、市財政への負担軽減に努めながら、将来においても充実した市民サービスを提供していけるよう、未来への投資として取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆味村耕太郎 委員 では、続いて住宅維持管理費についてです。  事業費については前年度で約400万円の増額となっておりますが、この理由についてまずお聞かせをください。 ◎林 住宅政策課課長補佐 前年度からの予算増額の内訳でございますが、1点目は、来年度契約を更新し、再借り上げを予定しているコンフォール藤沢1期分の賃借料の増額分でございます。2点目は、今後、再借り上げ契約をしたいと考えているコンフォール藤沢2期分とマカラプア鵠沼の賃借料の算定基礎資料とする不動産鑑定事務手数料でございます。 ◆味村耕太郎 委員 ただいま借り上げ市営住宅があるコンフォール藤沢の話がありました。昨年の決算委員会でコンフォール藤沢第1期51戸の借り上げ分の契約更新について、現在オーナーであるUR都市機構側と契約更新の話合いを継続して行っていること、おおむね同意の方向で話が進んでいて、契約金額の最終調整を含めて、更新などの事務や入居者への報告などについては次年度に行う予定との答弁があったところです。入居者の皆さんの多くが住み続けたいというふうに思っている中での再借り上げになるわけでありまして、それ自体はいいことだと思いますが、その後の進展についてはどのような状況なのかお聞かせをください。 ◎林 住宅政策課課長補佐 コンフォール藤沢1期51戸の借り上げ分の契約更新につきましては、令和3年10月末に契約が満了を迎えるところです。再借り上げの賃借料を令和3年度予算に計上させていただいております。令和3年度予算案が議会での承認を得られましたら、UR都市機構側と契約更新の話合いの最終調整を行ってまいりたいと考えております。また、入居者への報告などにつきましては、その後、速やかに行う予定でございます。 ◆味村耕太郎 委員 市営住宅全般の居室の劣化、老朽化も問題になっています。十分な事業費を確保して、早急に居室の改善を行って、必要とする市民が市営住宅に安心して生活できるようにするべきだと考えていますが、この点についてお聞かせをください。 ◎林 住宅政策課課長補佐 市営住宅の管理につきましては、市と指定管理者とで役割分担を定めており、市が建物本体に係る部分について計画的な大規模改修を行い、指定管理者が小規模な修繕や入居者の生活に支障を来すような緊急的な対応が必要な修繕を実施いたします。今後も、突発的な修繕はもちろん、予防的な修繕などにも目を配り、指定管理者と連携しながら入居者の居住環境の向上に努めてまいります。 ◆味村耕太郎 委員 続いて、居住者が抱えている問題についてです。市内のとある市営住宅にお住まいの方から、身体の衰えですとか年齢のこともあって、3階から1階への住み替えを検討していたが、現住宅の退去費用が20万円かかると言われて断念をしたという声が寄せられているところです。市営住宅に住まわれている方たちは決して経済的に余裕のある方々ではないということで、高齢になってからの高額出費というのは生活の不安に直結します。市として何らかの負担軽減策が必要だと考えますが、見解をお聞きします。 ◎若宮 住宅政策課長 市営住宅の場合、住宅を明け渡す際に必要となる修繕費は入居者の修繕区分といたしまして条例で定められておりまして、入居者が故意に破損した場合などを除いて、原則、本市では畳及びふすまの張り替えの部分の費用を負担していただいております。このため、畳やふすまの多い住宅につきましては修繕費が高くなるということがございます。また、よく国交省のほう等から出ているガイドラインにあります経過損耗部分の費用の負担につきましては、市営住宅の家賃が建物の経過年数を係数化して減額するというような計算方法を取られていることから、損耗部分につきましては家賃で賄われているという考え方が判例等でございます。  委員がおっしゃいました退去に係る修繕費における負担軽減対策でございますけれども、その費用につきましては、さきも御説明させていただいたとおり、一般的な賃貸住宅と同様に、市営住宅におきましても、入居者が利用した部分につきましては負担をお願いしてまいりたいというふうに考えております。また、畳とふすまという場所に限定して費用負担を求めていることで、一般的な賃貸住宅に比べて負担軽減を図っているというふうに考えております。このようなことから、市営住宅の退去時の負担でございますけれども、現在のところ修繕費の費用の負担軽減については検討しておりませんが、今後も他市の状況を注視してまいりたいというふうに考えております。 ◆味村耕太郎 委員 続いて、家賃補助制度についてです。新型コロナ危機の影響下で、私どものところにも、仕事が全く入らなくなり家賃が払えない、子ども共々路頭に迷ってしまうというような子育て世代の声が寄せられてきているところです。このような実態があるわけでありまして、自治体としても子育て世代に対する家賃補助制度を本格的に進めていくべきと思いますが、見解をお聞かせをください。 ◎若宮 住宅政策課長 子育て世代に対する家賃補助制度でございます。コロナ禍における一般的な収入源による家賃補助につきましては、現行あります家賃補助制度を活用してもらうとともに、新たな家賃補助制度につきましては、住宅マスタープランに定めましたとおり、どのような支援が効果的であるかなどにつきまして、今後の動向を見守りつつ、関係各課と共に検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆味村耕太郎 委員 続いて、公園改修費です。  2021年度、新年度の公園改修費の予算は1億4,863万7,000円となっています。前年度と比較で見ると、2億2,495万8,000円で7,632万1,000円の減ということです。主な理由として、のり面対策費が減っていることもありますが、公園施設の老朽化対策である委託料や施設修繕費が減となっていることもあるのではないでしょうか。この点はどのように捉えているんでしょうか。 ◎北村 公園課課長補佐 公園施設の老朽化対策等に対する費用につきましては、前年度と比較して減額となっております。その内容としましては、のり面対策費に加え、公園内健康遊具増設工事が令和2年度で完了したことによる工事請負費の減額が主なものでございます。また、施設修繕費等につきましても、年間修繕計画を立てた中で実施をしておりますので、ある程度の変動が生じるものと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 公園の老朽化対策についていです。市内の石川にある五反田公園では、お子さんの見守りをされている地域の方が手弁当で老朽化をしているフェンスなどを直しているというような状況があります。市としても早急な対応が必要だと思いますが、見解をお聞きします。 ◎北村 公園課課長補佐 公園施設に対する維持補修につきましては、通常、公園パトロールや御利用者の方から要望等により現場を確認の上、必要な場合につきましては随時修繕等を行って対応しているところでございます。委員御指摘の五反田公園の広場フェンスなどにつきましても、改めて現場を確認の上、必要に応じて対応を図ってまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 公園改修費総額での減額というのは、住民要望に応えられない事態につながりかねないかというふうに思っているところです。やはり十分な事業費を確保して、住民要望に応えることができるようにすべきだと思いますが、見解をお聞きします。 ◎鍛屋 公園課主幹 公園の施設等の管理につきましては、公園施設の長寿命化計画や日常の維持管理の中で修繕等を実施しているところでございますが、年間の修繕計画を立てた中で効率的に実施することで、住民の方々の要望にお応えしてまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 あわせて、市民要望が根強いものとしてトイレの設置の問題があります。基準に満たない公園であっても、例えば災害時の一時的な拠点ともなるわけでありまして、この点からも、トイレの設置について取り組んでいくべきと考えますが、見解をお聞かせをください。 ◎鍛屋 公園課主幹 公園のトイレの設置につきましても、基本的に近隣公園以上の公園を対象としており、身近な街区公園については、利用者が公園周辺と限定されていることなどから、基本的に設置を考えておりません。なお、災害時のトイレの設置につきましては、防災部局では今後、分散避難の在り方等で検討する必要があるものの、現時点では街区公園を避難場所としていく考えはなく、災害トイレの設置についても予定はないと聞いております。 ◆佐野洋 委員 それでは、予算の概況237ページ、主要幹線道路対策費について幾つか質問させていただきます。  (仮称)湘南台寒川線につきましては、県道丸子中山茅ヶ崎線から西への延伸の計画がありますが、平成25年3月に藤沢市、寒川町が都市計画道路をそれぞれ決定し、神奈川県により事業が進められていると思います。都市計画決定から8年がたとうとしており、地元としてはこの道路の早期開通に大きな期待を寄せているところではありますが、湘南台寒川線の現在の進捗状況についてお聞かせください。 ◎青柳 道路河川総務課主幹 (仮称)湘南台寒川線の進捗状況でございますけれども、現在、事業者である神奈川県において事業が進められているところです。昨年の令和2年9月には、神奈川県によって設計により検討した道路の形状やスケジュール、事業の進め方について、地権者や地域住民へお知らせするため、藤沢市、寒川町それぞれで神奈川県主催の地元説明会を開催しております。その後、令和2年11月からは測量を行いまして、用地幅ぐいの設置を現在進めているところです。神奈川県からは、今後、用地買収に入っていく予定と聞いている状況でございます。 ◆佐野洋 委員 今後、用地買収に入っていくということで、やっと目に見えた事業の進捗が図られるようになったと思います。そこでお聞きしますが、供用開始の目途はいつごろになるのかお聞かせください。 ◎青柳 道路河川総務課主幹 供用開始につきましては、現時点ではまだ明確に示すことはできないと神奈川県から聞いております。ですけれども、本市としましても、湘南台寒川線は圏央道へアクセスする重要な路線、そういう形で認識しておりますので、神奈川県と寒川町、こちらと連携を図りながら引き続き整備促進に努めてまいりたいと考えています。 ◆佐野洋 委員 我が会派では、29年、31年と高速道路下をスケートボード広場など、有効活用案を要望してきました。これらについて、公園施設や民間施設では、我々の働きかけもあり、取組を進めていただいておりますが、横浜湘南道路の建設が進む中、本件についてはどういった検討状況になっているのかお聞きします。 ◎青柳 道路河川総務課主幹 現在工事が進められている横浜湘南道路の高架下の利用ということでよろしいですか。将来の管理区分について、国土交通省になるのか高速道路会社になるかというようなことで調整中であると聞いております。将来の管理者及び管理区分が決まりましたら、高架下の利用について管理者と調整を進めていきたいと考えております。 ◆佐野洋 委員 幹線道路下の有効活用は、要望施設を満たすにとどまらず、不法投棄や違法駐車など治安改善の一案にもつながります。車両通行の安全も考慮しながら一層の検討をするべきと思いますが、市の見解を伺います。 ◎平田 道路河川部参事 幹線道路下、いわゆる高架下の有効活用になりますが、委員御指摘のとおり、治安の改善の一助ともなり得るものと考えております。高架下につきましては、直接には通行の用に供していない道路空間もございますので、道路管理者としても、まちづくりやにぎわい創出などの観点から有効活用を推進してまいりたいと考えております。設置いたします施設につきましては、一定条件を満たせば道路占用許可により利用することも可能であると考えておりますので、今後、事業の進捗を見ながら、国などと調整し、検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆佐野洋 委員 それでは、続きまして、予算書124ページ、住宅管理費について質問させていただきます。  コロナ禍における社会情勢で、解雇等により社宅を退去せざるを得ない方などに対し、一時的に市営住宅を貸せるようにしており、昨年、相談件数はなかったと6月の議会で質疑がありましたが、その後の状況を確認したいので、現在までの相談や申込みの状況をお聞きいたします。また、いつまで受け付けているのかについても併せてお聞きいたします。 ◎林 住宅政策課課長補佐 コロナ禍における一時使用住宅の相談及び申込み状況ですが、現在まで共にない状況でございます。また、受付期間につきましては、3月31日までを予定しております。 ◆佐野洋 委員 コロナ禍の状況は今後もしばらく続くと思います。この制度はコロナが収束する状況が見えるまで延長したほうがよいと考えますが、市の御見解をお聞かせください。 ◎林 住宅政策課課長補佐 委員がおっしゃるとおり、コロナ禍において様々な理由で住まいの確保が困難となる方が出てしまう状況は今後も続くと見込んでおり、一時使用ができる住戸の確保は継続的に必要と考えております。現在は延長する方向で調整を行っておりますが、最終的な期間等につきましては、国や県の動向を注視しながら判断してまいりたいと考えております。 ◆佐野洋 委員 続いて、予算の概況239ページ、住宅政策推進費について質問させていただきます。  湘南大庭の未来を考える会議について協議体を設置するとありますが、自治連などを既存の団体ではなく、新たな組織を設置するのかについてお伺いいたします。 ◎堀田 住宅政策課課長補佐 新たな協議体の設置につきましては、地域の方々と話合いを重ねる準備会の中で話合いを重ねながら決定したことでありますけれども、主に住環境に特化したハード面について検討する会議体になるものと考えております。既存の地域団体などでは、やはりコミュニティの活性化や再生、健康促進などのソフト面について主に取り取り組んでおられることから、新たに協議体を設置することにいたしました。 ◆佐野洋 委員 地域においては担い手不足が言われている中、新しい組織を立ち上げる意義についてお伺いいたします。 ◎堀田 住宅政策課課長補佐 湘南大庭地区の未来を考える上で、地域で働く、また居住している幅広い世代の方々の意見等が必要であるということを地域、行政、共に考えておりまして、既に準備会においては協議会委員を公募しまして、湘南大庭地区に在勤在住する12人の方々に御応募いただいている状況でございます。 ◆佐野洋 委員 この協議体の目的と成果は何かお伺いいたします。 ◎堀田 住宅政策課課長補佐 協議体の目的といたしましては、地区の魅力や課題を把握し、住民、民間事業者、各種専門家、行政等が一体となって取組を進め、持続可能なまちづくりの実現を目指すことであります。成果につきましてはこれからとなりますが、さきにお答えさせていただきましたとおり、幅広い世代の方々に参画いただけることになったことがまずは成果の一つと考えております。 ◆佐野洋 委員 続いて、予算の概況240ページ、空き家対策関係費について伺います。  以前から質疑しておりますが、成果の出ない補助制度をそのまま継続する理由についてお聞きいたします。
    ◎若宮 住宅政策課長 空き家利活用事業補助金につきましては、空き家を提供してもよいという空き家の所有者が見つからないこと、国の補助金を活用していることにより条件が厳しく、また使い勝手が悪くなっているなどのことが成果が出ない主な原因、要因となっておるというふうに考えております。一方で、活用を希望している事業者さんは数多くこちらのほうにも御連絡が入っておりますことから、現在策定中の空家等対策計画に盛り込んでおりますが、引き続き空き家の所有者のまず掘り起こしについての取組を進めさせていただきたいと考えております。あわせて、新たな補助金制度などにつきましても、庁内関係各課、あとは藤沢市の空家等対策協議会において議論、検討を重ねさせていただきまして、考えていきたいというふうに考えております。 ◆安藤好幸 委員 予算書の125ページ、公園管理業務費についてお聞きしたいというふうに思います。  今年も桜が咲き始めましたけれども、桜がある公園では、飲食や宴会、花見などでにぎわっておりますが、コロナ禍ということで昨年は比較的に自粛が見られておりました。市としては、緊急事態宣言下における花見の在り方についてはどのようなお考えがあるのかをお聞かせいただきたいと思います。 ◎北村 公園課課長補佐 今シーズンの花見の時期の対応につきましては、指定管理公園及び桜が多く植栽されております市民に花見で親しまれる公園につきましては、飲食を伴う宴会等の利用を控えていただきまして、散策しながら花見を楽しんでいただくような形を取っております。看板により啓発を行いまして、マスクの着用ですとか感染防止の取組を行っていくために注意喚起を行っていきたいと思っています。 ◆安藤好幸 委員 ありがとうございます。ほかのところ、東京とかではもう自粛で入れないようになっているということで、本市においては啓発は看板等で行う、あとはマスクをして見ていただくといったところでよろしいんでしょうか。最終的に確認させてください。 ◎鍛屋 公園課主幹 桜が多くて花見ができる公園につきましては、先ほど説明したとおり看板等の周知をいたしますし、また、これから花が咲いていく中で、現場のほうで飲食を伴う花見があれば注意しまして、なるべく散策等で公園の利用をしていただきたいように周知していきたいと思っております。 ◆佐賀和樹 委員 それでは、予算書125ページで予算の概況238ページになります。  鵠沼海浜公園の改修ということで、先日の建設経済常任委員会でも報告があり、友田委員がいろいろと御質問されておりましたが、その中で、秋葉台公園内にスケートボードなどが行える施設整備を行うということがありましたが、その内容についてお聞かせいただきたいと思います。 ◎毛利 公園課課長補佐 鵠沼海浜公園改修事業では、Park-PFIを活用して、民間事業者からの提案を受けて整備を進める予定でございます。工事期間中、少しでもスケートパークの利用ができるよう提案を求めていく予定ですが、その代替施設としまして、秋葉台公園内にスケートボード等ができる広場を整備してまいりたいと考えております。場所につきましては、体育館の北側と、もともとリサイクル展示場がありました場所との間の空地を利用して整備を計画しております。整備の内容としましては、面積で約300平方メートルを舗装しまして、周りをフェンスで囲い、小規模なセクションを置くなどの整備を令和3年度に予定しております。また、予定場所の隣には斜面地がありまして、この状況を利用した整備も検討しているところでございます。 ◆佐賀和樹 委員 その広場は、鵠沼海浜公園の改修工事が終わり、代替施設いうことでしたので、その後撤去されるのか、その後の取扱いはどのようになるのかお伺いしたいと思います。 ◎毛利 公園課課長補佐 今回、秋葉台公園内に設置を予定しておりますスケートボード等が行える広場につきましては、鵠沼海浜公園の工事の改修後におきましても一定期間存続して使用する予定でございます。一方で、秋葉台公園の未整備区域につきましては、平成11年度に基本計画を見直し、野球場、テニスコートのほか、スケートボード広場を位置づけておりますが、計画から時間も経過していることから、全体計画の見直しを行う中で、併せて再度検討をしてまいりたいと考えております。 ○山口政哉 副委員長 これで質疑を終わります。  休憩に入ります。       ──────────────────────────────                 午後2時31分 休憩                 午後2時45分 再開       ────────────────────────────── ○山口政哉 副委員長 再開いたします。  次に、第10款消防費の審査を行います。  第10款消防費、126ページから129ページまでの説明を求めます。 ◎松崎 財務部長 第10款消防費について御説明申し上げます。  10款消防費の予算額は50億7,897万6,000円で、前年度と比較いたしまして2億8,390万円の減でございます。  詳細につきましては、お手元の令和3年2月藤沢市議会定例会予算議案に関する説明書に記載のとおりでございます。よろしくお願い申し上げます。       ────────────────────────────── 「令和3年2月藤沢市議会定例会 予算議案に関する説明書」(10款 消防費)  予算額は,50億7,897万6千円で,前年度と比較いたしまして2億8,390万円の減となっております。  1項1目常備消防費の予算額は,46億4,311万7千円で前年度と比較いたしまして,5,126万7千円の減となっております。  減額の主なものといたしましては,職員給与費の減額となっております。  細目02消防総務関係費は,一般事務的経費,職員の各種教育研修に要する経費,職員の被服等の貸与に要する経費,消防音楽隊の運営に要する経費でございます。  細目03消防事業関係費は,火災予防の企画・住宅防火対策の推進に要する経費及び火災原因の調査等,予防事業に要する経費,消防活動及び警防事業等に要する経費,消防・救急活動に必要な通信指令業務に要する経費,南消防署・北消防署の一般事務的経費及び消防車両の維持管理等に要する経費,法令に基づく火災予防規制事務,査察等に要する経費でございます。  細目04救急事業関係費は,救急救命士の養成をはじめとする各種教育研修に要する経費,救急資機材の整備等に要する経費,応急手当技術を幅広く普及し,救命率の向上を図るために要する経費,研修と出動機能を兼ね備える救急ワークステーションの運営管理に要する経費でございます。  2目非常備消防費の予算額は,1億2,791万6千円で,前年度と比較いたしまして,646万5千円の増となっております。  細目01消防団関係費は,団員の公務災害補償及び退職報償に係る掛金等の団運営に要する事務的経費,団員の火災出動等の報酬に要する経費,団器具置場及び車両等の維持管理に要する経費,団員の被服等の貸与に要する経費,消防団活動を充実強化させるための救助資機材等の整備に要する経費でございます。  細目02消防団運営交付金は,団の運営を円滑にするために必要な交付金でございます。  3目消防施設整備費の予算額は,3億794万3千円で前年度と比較いたしまして,2億3,909万8千円の減となっております。  減額の主なものといたしましては、消防自動車等整備費の減によるものとなっております。  細目01消防施設整備関係費は,既存庁舎等の施設管理に要する経費,消防救急無線の更新及び維持管理に要する経費,消防隊,救助隊の活動に必要な資機材等の整備に要する経費,辻堂市民センター・辻堂出張所改築整備に伴う移転に要する経費,大規模な災害に備えた資機材等の整備に要する経費でございます。  細目02消防水利管理費は,消火栓の設置及び維持管理に要する経費でございます。       ────────────────────────────── ○山口政哉 副委員長 説明が終わりました。  これから質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆甘粕和彦 委員 それでは、予算書127ページの予防事業費についてお伺いいたします。  先日、市内大型店舗に行った際に、住宅用火災警報器の設置を促すふじキュンを使ったパネルがありました。そこは藤沢市消防局と記載されていましたけれども、あれは消防局で行ったものなのか、そうであればその詳細をお聞かせいただければと思います。 ◎太田 予防課主幹 消防局で実施している事業となります。毎年3月1日から7日までの間、全国一斉に新規火災予防運動を実施しておりまして、例年、市内の大型店舗において集客型の火災予防キャンペーンを実施しておりますが、今回はコロナ禍であり、緊急事態宣言が発出中であることを踏まえまして、新たな手法による火災予防キャンペーンといたしまして実施しております。パネルはその一つであり、総務省消防庁が大手家電流通協会と協力事業といたしまして、住宅用火災警報器の適切な維持管理の推奨をしていることから、この取組を活用し、展開したものでございます。このパネルは消防局が作成し、市内大型家電量販店等12事業所に御協力をいただき、設置いたしました。継続設置が可能な事業所におきましては、春季火災予防運動期間後もそのまま置かせていただき、火災予防に関しまして御協力いただいております。 ◆甘粕和彦 委員 新たな手法による広報とのことですが、パネル設置のほかにどのような広報活動をしたのかお聞かせください。 ◎太田 予防課主幹 指定地方公共機関に御協力いただきまして、バスの社内のデジタルサイネージやポスターによる火災予防広報を行っております。また、スマートフォンアプリのバナー広告による広報を実施いたしております。 ◆甘粕和彦 委員 今回行った事業の効果というものが現時点であればお聞かせください。また、今後についての考え方なども併せてお聞かせください。 ◎簗瀬 消防局参事 それぞれ実施中ということもあり、現時点では効果の確認に至っておりませんが、新たな市民層を含め、広く市民に周知することができたものとは考えております。また、今後の考え方でございますが、今回の手法を検証し、コロナ禍でも有効な火災予防広報の在り方を研究することで、今後の活動をより効果的なものとしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆甘粕和彦 委員 続きまして、予算の概況244ページ、大規模震災等対策強化事業費について伺います。  3月11日、東日本大震災から10年が経過いたしました。改めまして、震災の犠牲になられた方々並びに御遺族の方々にお悔やみを申し上げますとともに、いまだに安否不明の御家族を心配する被災者の気持ちを思いますと心が痛むばかりであります。連日、テレビや新聞などを通じて当時の目を覆うばかりの恐ろしく悲惨な光景が報道されており、10年も前の出来事でありますが、震災当時の記憶が鮮明によみがってまいります。  消防局では、東日本大震災などから得られた教訓を踏まえ、これまでも大災害対策などの取組を進められてきたことと思いますが、昨今の激甚化する災害などに対して今後ますます対応力の強化が必要になると考えます。我が会派からも代表質問でもお聞きをいたしましたが、拡充事業の遠距離送・排水システム車の整備について、これはどのような車両なのか、概要などをお聞かせください。 ◎古橋 警防課主幹 遠距離送・排水システム車は、送水と排水の2つの機能を併せ持った車両となります。送水の機能につきましては、海や川などの自然水利を活用し、150ミリの大口径ホースを延長いたしまして、1キロ先まで大量の水を送ることが可能となります。また、排水機能につきましては、現行で使用している大型排水ポンプの約5倍の能力となる1分間に1万5,000リッターの排水が可能となり、これは小学校のプールを約22分で排水することができるものでございます。 ◆甘粕和彦 委員 この車両を導入することで具体的な効果は一体どんなものかお聞かせください。 ◎古橋 警防課主幹 大規模地震に伴う延焼火災や延焼危険度の高い地区での大規模火災においては、懸案となる広範囲での断水などに対して、消防水利の確保が可能となります。また、これまでは多くの人員や資機材が必要であった延焼火災において、遠距離送・排水システム車の導入により活動体制の効率化が図れるものと考えております。さらに、風水害時においては、事前の排水ポンプ設置に加えまして、その他の浸水箇所へ機動的に対応することができ、被害の軽減に大きな効果が期待できるものと考えております。 ◆甘粕和彦 委員 では最後に、消防局として今後の大規模災害への対応について考えをお聞かせください。 ◎衛守 消防局長 大規模災害に対しまして、遠距離送・排水システム車の導入のほか、情報収集の重要性を踏まえた指揮本部機能の強化、また、消防水利や各種資機材の計画的な整備など、財源が限られる中で効率的かつ効果的に実施していかなければならないというふうに考えております。一方で、車両や各種資機材の整備と同様に、職員の資質の向上につきましても大変重要でありますことから、計画的な訓練や研修体制の充実等による人材育成についても進めていかなければならないものというふうに認識をしてございます。  東日本大震災から10年が経過いたしましたが、震災の教訓を風化させることなく、職員一人一人が消防の使命を再認識し、市民の皆さんが災害への不安がなく安心して暮らせるという実感を高めていただくため、さらなる消防力の充実強化を図ってまいります。 ◆栗原貴司 委員 では、私からも幾つか質疑をさせていただきます。  予算書は127ページ、査察指導事業費についてお伺いさせてください。  昨年から続く新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、飲食店のみならず時短営業や休業ということは予期されている事業者の方が多数おられると思います。このような状況の中で、消防局の立入検査の実施状況についてお伺いさせてください。 ◎金指 査察指導課主幹 消防局では、昨年4月の緊急事態宣言中には、重大な違反や公益通報対応のための立入検査を除きまして、実施を延期いたしました。しかし、その後、新型コロナウイルスに対して様々な知見が蓄積されてきましたことから、事業を行っている事業所に対しまして、相手方の意向を十分考慮した上で、感染防止対策を徹底し、市内全域において通常どおり立入検査を実施している状況でございます。また、立入検査員に対しまして、飛沫感染防止対策用シートの設置などの際、消防用設備等への影響の有無の確認、火気使用器具、白熱灯近傍への設置注意など、新型コロナウイルス感染症対策について、火災予防上の観点から認識、確認をするように周知を行っております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。  昨年の9月の決算でもお聞きしました機動査察隊の活動についてはどのようになっているのかお聞かせください。 ◎金指 査察指導課主幹 今年度、機動査察隊を編成した事案は2件でございます。いずれも機動査察隊の編成目的である重大な消防法令違反への対応を図るため編成したもので、現在までに1件是正、残る1件につきましても早期是正に向けた指導に着手したところでございます。なお、機動査察隊の編成には至っておりませんが、消防署の要請により、消防局の機動査察員がアドバイザーとして助言、協力体制を構築する中、消防署が主体となって違反是正に至った事案がございました。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。ありがとうございます。今も申し上げましたその決算特別委員会の御答弁の中で、藤沢駅周辺施設に対して機動査察隊が夜間立入検査を実施したとのことでありました。今年度は実施したのでしょうか。また、今後の活動予定等があればお聞かせください。 ◎渋谷 査察指導課長 今年度、藤沢駅周辺施設への避難管理の確認に特化した夜間立入検査につきましては、対象となる飲食店の時短営業等に伴いまして、実施を見合わせています。また、今後の予定といたしましては、オリンピック開催前に、会場とその周辺施設等における避難管理の確認に特化した特別立入検査を実施し、市民はもとより、利用者の安全安心を確保する所存でございます。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。次の質問に行かせてください。同じページ、救急事業関係費についてお伺いさせてください。  今も申し上げました昨年からの新型コロナウイルス感染症の影響が続く中で、救急隊員は新型コロナウイルス感染者や疑似症の方を対応することもあると思いますが、どのような感染防止対策を現在行っていながら活動しているのでしょうか。お聞かせください。 ◎海老 救急救命課主幹 救急活動におきましては、全事案でサージカルマスクやゴーグルの着用など、標準予防策の徹底を図り活動しております。また、新型コロナウイルス感染症患者や疑似症の方の場合は、さらにN95マスク、全身防護服を着用しての活動を行っております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。  救急車内は、患者や同乗する家族の方、あと隊員との距離が近くなりがちだと思います。感染リスクの高い空間だと思うのですが、どのような感染対策を行っているのかお聞かせください。 ◎海老 救急救命課主幹 感染者等を搬送する際は、救急車の換気扇を活用するなど、車内の換気を行いながら病院搬送を行っております。また、社内の資機材を触ることによる接触感染予防対策として、病院到着後は、感染症の疑いの有無にかかわらず、全ての事案を対象にアルコールや次亜塩素酸ナトリウム消毒液、こちらを用いて消毒を実施しております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。  次の質問に行かせてください。消防団関係費についてお伺いをさせてください。  先日、条例改正があり、地域的な規制が緩和されましたが、消防団の実態も、団員の職場環境や住居範囲が広がったことで招集が難しくなっている現状があると思います。災害出動の際、5人より4人のほうが集まりやすいわけですし、とりわけ消防団も他の例に漏れず担い手不足は深刻ですから、このあたりを踏まえた検討が急務ということを考えます。昨年の予算特別委員会で、消防団の災害出動時における4人体制についてということを伺った際、消防局の答弁として、4人体制も含めた効率的な消防団活動について研究、検討していくとの御答弁でしたが、現在どのようになっているのかお聞かせください。 ◎古橋 警防課主幹 消防団における災害出動時の4人体制につきましては、現在、団本部と検討を重ねているところでございます。しかしながら、実際に4人体制に移行するには、安全管理面など大きな課題があるため、実施に当たっては十分な検証と一定以上の消防活動が可能であるという評価が必要であると考えております。この件につきましては、今後も引き続き研究検討を重ねてまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。  では、次の質問に行かせてください。予算書129ページ、先ほどの甘粕委員と同じ質問なりますが、大規模震災等対策強化事業費についてお伺いさせてください。  先ほどの甘粕委員の質問で遠距離送・排水システム車について、能力というふうなことはお伺いをさせていただきました。この予算の概況を見させていただくと、南消防署に配置するとのことですが、北部地域での活動についてはどのように考えているのかお聞かせください。 ◎古橋 警防課主幹 遠距離送・排水システム車は、出動範囲を南部地域に限定したものではなく、災害の発生状況により市内全域に出動するものでございます。また、同時に災害が発生した場合は、消防車での対応とともに、既に南北消防署の各部隊に配備をしております小型動力消防ポンプを活用した遠距離送水体制によりまして対応が可能となっているものでございます。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。  次に、同じ事業、予算の概況の245ページ、こちらの2番に特殊災害対応資機材等の整備として、搬送用アイソレーターというものがあります。具体的にどのような資機材なのか、また、整備数と金額について教えてください。 ◎寺久保 警防課主幹 アイソレーターは、カプセルの形状で患者を完全に覆い隔離する装置となります。また、内部は常に陰圧となっており、内部の空気を排出する際はフィルターを通して排出されるため、感染症傷病者を隔離し、感染を防ぐ資機材となります。導入台数は2台、1台当たり152万9,000円、合計305万8,000円、こちらを予算計上させていただいております。 ◆栗原貴司 委員 分かりました。そちらのアイソレーターですけれども、どのような使用を予定しているのか、言える範囲で教えていただければと思います。オリンピックの絡みとかがいろいろあると思うので、言える範囲で構いませんので教えてください。 ◎寺久保 警防課主幹 このアイソレーターにつきましては、東京2020オリンピック・パラリンピックでの国からの補助金を活用し、整備をするものです。テロ発災時の傷病者や感染症患者の搬送用資機材としてセーリング会場に配備をする救急車、こちらでの使用を予定しております。 ◆平川和美 委員 1点のみお聞かせ願いたいと思います。  まず、Net119の緊急通報システムについてです。これは昨年の4月1日に運用開始しました。聴覚または音声、また言語に障がいのある方などがスマートフォンなどを活用し、簡単な操作で敏速に火災通報、また緊急要請ができるシステムなんですが、これは現時点での登録者数と通報実績はどうなっているのか、まずお聞かせ願えますでしょうか。 ◎杉山 警防課主幹 まず、登録者につきましては、令和2年4月1日現在、聴覚または音声、言語の障がい者手帳をお持ちの対象者の方は1,055人で、令和3年2月28日現在、60人の方が登録していただいております。通報実績につきましては、救急出動が4件、問合せが2件、誤通報が1件の計7件の通報がございました。いずれの出動につきましても、通報者の場所をスムーズに確認でき、音声によらない文字でのやり取りにより、迅速、確実な出動ができております。 ◆平川和美 委員 この普及啓発についてなんですが、登録者数がまだ60なんですが、これはコロナの関係で説明会が延期になっているということを前回もお聞きしたんですが、その後、どうなされているのか、また、今行っているのかどうか、確認させていただけますでしょうか。 ◎杉山 警防課主幹 普及啓発活動につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期となっております説明及び登録会の開催に向け、引き続き検討を続けております。また、関係団体に開催する講習会などに出向きまして、Net119の事業概要の説明等も実施しております。また、システムの概要、登録方法等を本市ホームページへの掲載や公共施設へのポスターの掲示、パンフレットの配布、本庁舎のデジタルサイネージへの掲載も実施しているところでございます。 ◆平川和美 委員 登録方法なんですが、以前もそのときに御要望させていただいたんですが、なかなか来られない方とか、やはりこういうコロナだと余計そういうこともありますので、ぜひ、ほかの消防機関でも導入をしている来庁せずに登録できるウェブ登録をぜひ導入していただきたいということを以前もお願いはしているんですが、その後どうなのか、その検討状況とかをお聞かせいただけますでしょうか。 ◎杉山 警防課主幹 現在の登録方法は、直接来庁していただき、職員が書類の記入や操作方法について御説明をしながら登録していただいております。コロナ禍において、来庁せずに登録できるウェブ登録については有効な手段と考えております。今後につきましては、事務手続等に関する課題等について調整し、検討してまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 それでは、消防職員の体制の強化、消防水利の充足の問題についてです。  国の基準となる消防力の整備指針などに基づいて、職員体制の強化ですとか消防水利の整備を進めてきているというふうに思いますが、現在どのような状況になっているのかお聞かせをください。 ◎秦野 消防総務課主幹 まず、職員の充足率の向上に向けた取組につきまして御回答をさせていただきます。社会構造を背景とした災害形態の多様化、災害発生件数の推移とともに、新型コロナウイルスなどの感染症への対応も含めまして、災害から市民を守る消防の使命を全うするために、継続して必要となる消防力の充実強化に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◎寺久保 警防課主幹 続きまして、消防水利の充足率の向上に向けての取組といたしましては、消防水利が不足している地域を踏まえ、計画的な防火水槽の設置に努めるとともに、特定開発事業に伴う協議の中で、継続して防火水槽の設置を指導してまいります。また、消火栓につきましては、水道局と調整、情報共有を行いながら、より有効な場所に設置していくことで充足率の向上に努めてまいりたいと考えております。 ◆佐野洋 委員 それでは、予算の概況242ページ、辻堂出張所改築整備事業費について質問いたします。  いよいよ新しい辻堂出張所が供用開始になりますが、新たな出張所の特徴と、従来施設と比較し、機能面でどのような向上が図られているのかお聞かせください。 ◎阿部 消防総務課主幹 施設の特徴でございますが、1階、車庫の東面、北面がシャッターとなっておりまして、開放することにより多様な訓練が実施できるほか、北側の市民センターから消防自動車を見ることが可能となっており、非常に開放感のある出張所となっております。従来施設との比較ですが、現出張所では、2階にあります救急隊の仮眠室を1階に設置することにより迅速な出動が可能になっていること、また、女性スペースを設け、女性職員の配置が可能となりました。さらには、3階に多機能訓練室を設け、車庫、屋上、訓練スペースと一体的な活用が可能となり、より実践に近い訓練の実施が可能となっております。 ◆佐野洋 委員 現辻堂出張所の解体工事の事前調査が予定されていますが、この内容についてお聞かせください。
    ◎阿部 消防総務課主幹 こちらは解体工事の際、現場付近の家屋や工作物を対象に工事着工前と工事後の状態を比較いたしまして、工事による影響の有無を把握するものでございます。令和3年度につきましては、工事着工前の事前調査を実施いたしまして、その後、解体工事を行います。その後、令和4年度になりますが、事後調査を実施する予定でございます。 ◆佐野洋 委員 出張所が解体された後、既存の土地はどのようになるのかお聞かせください。 ◎阿部 消防総務課主幹 辻堂出張所の敷地の一部は借地となっておりまして、解体工事後、所有者に返却する予定になってございます。それ以外の敷地につきましては、本市所有の土地となっており、昨年7月の公共資産活用等検討委員会にて売却の方針が決定しております。 ◆佐野洋 委員 既存の出張所の更新や新設について、消防局のお考えはいかがでしょうか。お聞かせください。 ◎野口 副消防局長 消防力の基礎となります消防施設の配置につきましては、人口の増加や分布、また、都市化等に対応し整備を進めてまいりました。御存じのとおり、消防庁舎は災害活動の拠点となる重要な施設で、その配置、機能は地域の災害活動に大きく影響するというふうに考えております。今後、適正な整備が求められるというふうに認識をしております。今後の消防施設の再整備につきましては、現行の配置を基本としつつ、公共施設等と機能集約や複合化について検討するとともに、公共施設再整備プランに基づき着実に進めてまいりたいというふうに考えております。 ○山口政哉 副委員長 これで質疑を終わります。       ────────────────────────────── ○山口政哉 副委員長 これで本日の日程は全部終了いたしました。  次の会議は3月16日火曜日午前9時30分から行います。  本日はこれで散会いたします。御苦労さまでした。       ──────────────────────────────                 午後3時13分 散会...